今からでも間に合う!サクッとデザインシンキング講座(初心者編)第14回:絵や図で考えを整理する
はじめに
さあ、第14回の講座の内容にまいりましょう。今日お伝えするのは、「絵や図で考えを整理する」というテーマですわ。言葉だけでぐるぐると考えていると、だんだん頭の中がもやもやしてきてしまうもの。そんなとき、さらりと絵や図に描き出してみると、不思議なほどすっきりすることがございます。むずかしいことは何もありませんの。どうぞ気軽に、一緒に楽しんでいただけたら嬉しゅうございます。
サマリ
頭の中にある考えを絵や図にすることで、自分でも気づいていなかったことが見えてきます。デザインシンキングでは「描くこと」も立派な思考のひとつ。絵が上手くなくても大丈夫です。丸や矢印だけでも十分。今回は、考えを整理するための「描く習慣」のはじめ方をわかりやすく紹介します。
詳細
言葉だけで考えると、なぜ行き詰まるのか
私たちは日頃、頭の中で言葉を使って考えています。でも、言葉だけで複雑なことを考えようとすると、すぐに限界がきてしまいます。たとえば、「来月のイベントの段取り」を頭の中だけで整理しようとすると、気づいたら同じところをぐるぐる考えていた…なんてことはありませんか。人間の記憶には容量があります。いくつもの情報を同時に頭の中で持ち続けるのは、思った以上に疲れることなのです。そこで役立つのが「描く」という行為です。
描くことは「考えを外に出す」こと
絵や図を描くことは、頭の中にある考えを「外に出す」作業です。紙に書き出した瞬間、それはもう「頭で覚えておかなくていいもの」になります。脳に余裕が生まれ、次の考えがしやすくなるのです。しかも、描いたものを目で見ることで、「あれ、こことここがつながってる」「ここが抜けてた」と新しい発見が生まれます。言葉だけでは気づけなかったことが、図にした途端に見えてくる。これがデザインシンキングで「描くこと」を大切にする理由のひとつです。
上手く描こうとしなくていい
「絵が下手だから…」と思った方、安心してください。ここで描くのは美術の作品ではありません。丸を描いて、その中に言葉を書いて、矢印でつなぐ。それだけで十分です。たとえば、「問題の原因と結果を整理したい」なら、真ん中に問題を書いて、まわりに思いつく原因を丸で囲んで線でつなぐだけでOKです。棒人間でも、四角と三角の組み合わせでも、何でもかまいません。大切なのは「きれいに描くこと」ではなく、「考えていることを外に出すこと」なのです。
よく使われる3つの「描き方パターン」
デザインシンキングでよく使われる描き方には、大きく3つのパターンがあります。
ひとつ目は「マインドマップ」。真ん中にテーマを書いて、そこから枝を伸ばすように関連する言葉をどんどん書き出します。自由に思考を広げたいときに向いています。
ふたつ目は「フロー図」。「まず→次に→そして→最後に」という流れを矢印でつなぐ方法です。手順や物事の順番を整理するのに便利です。
みっつ目は「2×2マトリクス」。縦軸と横軸を決めて、4つのマスに情報を分類するやり方です。たとえば「コストが高い・低い」と「効果が大きい・小さい」を軸にすると、アイデアの優先順位がひと目でわかります。
まずはどれかひとつ、試してみてください。
「描く習慣」をはじめるための小さな一歩
描く習慣は、特別な道具がなくてもはじめられます。まずは手元にあるメモ帳と鉛筆で十分です。今日から試せる簡単な方法をひとつご紹介します。何か悩んでいることや整理したいことがあったら、A4の紙を横向きにして、気になるキーワードをポンポンと書いてみてください。そして、なんとなく関係がありそうなものを線でつないでみるだけです。それだけで、「ああ、そういうことか」という発見が必ず生まれます。続けることで、考えをまとめるスピードも自然と上がっていきますよ。
おわりに
いかがでしたか。「描く」というのは、実はとても素直で正直な行為ですわ。頭の中だけに閉じ込めていた考えが、紙の上に出てくることで、初めて「形」になるのですもの。上手い下手は関係ございません。描くことをためらわずに、どうぞ楽しんでみてくださいませ。そして、絵や図を描きながら「なぜそうなるの?」「本当にそうかしら?」と自分自身に問い続けることが、思考をぐんと深めてくれますわ。質問力を鍛えよう。
