2026年07月02日の株式市場動向まとめ
サマリ
日本株は上半期39%の大幅上昇から一転、下半期の不安定性が高まっています。米国株もAI関連銘柄の過熱感が意識される中、金利上昇で調整局面を迎えています。今後の米雇用統計やFRBの金融政策判断が相場を大きく左右する局面です。
詳細
日本株の動き
7月1日の日経平均株価は前日比412円64銭(0.6%)高の7万0474円96銭で取引を終えました。上半期の大きな上昇から一転、7月は不安定な相場展開が予想されます。6月の日経平均は30日終値で7万0062円32銭となり、上半期全体では39%の上昇と歴史的な高い伸び率となりました。これは1952年上半期の48.2%に次ぐ、74年ぶりの高い伸び率です。
この急速な上昇は、東京エレクトロンやキオクシアなどのAI・半導体関連株が主導しました。特にキオクシアホールディングスは上半期で8.5倍の値上がりを記録し、日経平均を大きく押し上げました。しかし1980年以降のデータを見ると、上半期に高い伸びを記録した年は下半期が失速するのが通例です。7月は相場の調整や値動きの荒さが目立つ可能性があり、市場では予想レンジを6万4000円~7万2000円と見ています。
今後の注目点は、本日夜間に発表される米国の6月雇用統計です。先月の雇用統計で非農業部門就業者数が予想を大きく上回ったため、同様のサプライズが出れば、日本株は急落するリスクを抱えています。
米国株の動き
米国株式市場は堅調な展開を見せています。6月30日のNY株式市場ではS&P500が上昇し、ダウ平均は初めて4万9000ドル台で終えました。第2四半期の上昇率はおよそ13.5%に達し、2020年以来の好調な四半期となっています。テクノロジーセクターは同四半期で28%上昇し、相場全体を牽引しました。
ただし長期金利が上昇する中での株高という注意が必要な局面です。米10年債利回りは4.46%台に上昇し、金利上昇に弱いハイテク株やグロース株には逆風となっています。S&P500の予想PER(株価収益率)は21~23倍と歴史平均より高い水準にあり、割高感が指摘されています。
ウォール街では強気姿勢を堅持するストラテジストが多く、2026年末のS&P500を7100~8000ポイント程度と予想しており、現在水準からは4~17%の上昇余地があるとされています。ただし市場では金利の高止まりが継続する懸念もあり、今後の経済指標次第で相場が大きく変わる可能性があります。
今後の展望
両市場ともターニングポイントを迎えています。日本株は上半期の急速な上昇後、今後は企業業績の成長が株価を支える局面へ移ります。野村證券はメインシナリオで2026年末の日経平均を6万3000円と予想しており、上振れシナリオでは7万500円への上昇も想定しています。
重要なポイントは、6月に発表された米国の雇用統計が予想を大きく上回ったため、FRBの利上げ観測が強まっていることです。米国の金利が高止まりすれば、日本株を含む世界的なハイテク株の割高感が意識され、調整圧力が強まる可能性があります。
7月は決算シーズンが一巡し、企業業績への不透明感が後退しやすい時期です。歴史的には7月相場は52%の勝率と比較的堅調な傾向があります。ただし両市場ともAI投資の持続性への懸念やイラン情勢など地政学リスクが存在し、予想外の材料で急変する可能性も高い環境です。長期投資家にとっては、こうした不安定な局面での分散投資と押し目買いが有効な戦略となるでしょう。
