サマリ

ビットコインは約58,600ドル付近で推移し、6月に約20%の下落を記録した後、買い場を探る投資家が増加。イーサリアムは1,570ドル前後で多くの支持線を下回り、強い売り圧力に直面。リップルは1.04ドル付近で、市場全体の弱気ムードの中で苦戦しています。3つの主要銘柄とも反発の兆しを探る局面です。

詳細

Bitcoin(ビットコイン)

6月に約20%下落したビットコインは、7月1日時点で652日ぶりの安値である57,950ドル付近まで下げた後、現在は約58,620ドル付近で推移しています米国のスポットビットコインETFからの継続的な売却圧力がビットコイン相場を押し下げている状況です。

ただし、希望の光もあります。直近2週間でビットコイン鯨(大口保有者)が27万BTC以上を積極的に買い増しているという動きが報告されています。これは底値圏での買い場と判断する投資家が増えていることを示唆します。

今後の展開は58,000ドルのサポートレベルが重要です。著名エコノミストのピーター・シフは、58,000ドルのサポートが保たれなければ50,000ドル以下への下落も起こり得ると警告しているため、この価格帯は注視すべきポイントとなります。

Ethereum(イーサリアム)

イーサリアムは7月1日時点で1,569.74ドルで開き、その後1,568.26ドル付近に下げています8月2025年の過去最高値4,953.73ドルからの下落が87%に達し、60%を超える損失を記録した時期もあるほど、ボラティリティが高い状態です。

技術的には苦しい局面が続いています。イーサリアムは20日、50日、100日、200日の全ての移動平均線を下回っており、短期から長期にかけて強い売り圧力がかかっている状況です。ただし、7月の基本シナリオとしては1,708ドルが目標値で、強気の反発ケースでは1,865ドルまで上昇する可能性があるとされています。

長期的には、スタンダード・チャータード銀行はイーサリアムが今後10年でビットコインを上回り、40,000ドルに到達する可能性があると予測しているという強気の見方もあります。

Ripple(リップル)

リップルの現在価格は1.04ドルで、24時間の取引高は約14億ドルです。昨年7月に3.65ドルの高値をつけたリップルは、現在70%近くの下落となっており、6月は1.30ドル付近から1.04ドル迄滑り落ちたという状況です。

ただし、ポジティブな要素も存在します。2025年のSEC訴訟は和解で決着し、2025年11月にはスポットリップルETFが立ち上がり、設立以来10億ドルを超える資金流入を記録したと報告されています。ゴールドマン・サックスも直近の報告書でスポットリップルETFで1億5,380万ドルのポジションを開示したという、機関投資家の参入拡大も注目されます。

価格見通しについては、2026年の市場予想は2.50ドルから5.00ドルの範囲に集中しており、スタンダード・チャータード銀行は穏健シナリオで2.80ドルを想定しています。

今後の展望

3つの主要銘柄に共通する課題は「市場全体の弱気ムード」です。多くのアナリストは数ヶ月の弱気市場を経た後、ビットコインが現在のサポートレベルから反発する可能性があると指摘しており、もしもスポットビットコインETFの売却トレンドが7月に逆転すれば、反発の可能性があると述べています。

マクロ経済環境では、金利動向と機関投資家の動きが重要です。現在、市場は「エクストリーム・フィア」(極度の恐怖心)の段階にあるとされています。このような局面では、急激な反転も起こりやすく、特にビットコイン鯨の買い増しやスポットリップルETFへの資金流入再開といった兆候は、底値からの回復を示唆する材料となります。

短期的には各銘柄の重要なサポートレベル(ビットコイン58,000ドル、イーサリアム1,500ドル、リップル1.00ドル)の保持が焦点となります。これらのレベルを保てば、7月中の反発が期待でき、破ることがあれば、さらなる下落を招く可能性があります。注視すべきはマクロ環境の改善信号と、トレード主導の相場転換です。

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