はじめに

さあ、第2回の講座の内容にまいりましょう。前回は「デザインシンキングってなあに?」という入り口をご一緒に覗いていただきましたわね。今回はもう少し踏み込んで、「問題の解き方そのものを見直す」という、とても大切なお話をいたしますわ。難しそうに聞こえるかもしれませんけれど、ご安心あそばせ。日常のあちこちに転がっているヒントを使って、ゆっくりとほどいてまいりますから。どうぞ肩の力を抜いて、ついてきてくださいませ。

サマリ

デザインシンキングの核心は、「答えを急がず、まず問題をちゃんと見る」こと。よくある問題解決は「原因→解決策」と直進しがちですが、デザインシンキングは「本当に困っているのは誰で、何に困っているのか」を丁寧に掘り下げてから動きます。この順番を変えるだけで、解決策の質がぐっと変わってきます。

詳細

問題を「解く」前に、問題を「見る」

突然ですが、こんな場面を想像してみてください。

会社のトイレの前にいつも行列ができています。上司が「じゃあトイレを増やそう」と言いました。でも工事費は高く、スペースもない。さて困った……。

ここでちょっと立ち止まってみましょう。「行列をなくす」ことが目的なら、トイレを増やす以外にも方法があるはずです。たとえば、みんなが同じ時間に使うから混むのかもしれません。休憩時間をずらすだけで行列が消えるかもしれない。

この「ちょっと待って、本当の問題ってなんだろう?」と立ち止まる姿勢こそが、デザインシンキングの出発点です。

「答え」を急ぐと、ズレた解決策ができあがる

私たちは問題を見たとき、すぐに「こうすれば解決できる!」と考えたくなります。これは自然な反応です。でもその「すぐ出てきた答え」は、本当の問題にきちんと向き合っているでしょうか?

たとえば、子どもが「お腹が痛い」と言ったとします。すぐに胃薬を渡しますか? もしかしたら、緊張しているだけかもしれない。学校で嫌なことがあったのかもしれない。薬が解決策になるとは限りませんよね。

問題解決も同じです。表面に見えている「症状」だけを見て動くと、本当に必要なものが見えなくなります。

「なんで?」を3回繰り返してみよう

本当の問題を見つけるために、とても簡単な方法があります。それは「なんで?」と繰り返し問いかけること。

たとえば、「社員がやる気をなくしている」という問題があったとします。

なんで?→「仕事が楽しくないから」

なんで?→「自分の意見が全然通らないから」

なんで?→「提案する仕組みがそもそもないから」

ここまで掘り下げると、解決策は「やる気アップの研修」ではなく「提案制度をつくること」だとわかります。最初の「やる気がない」という見た目の問題と、本当の問題はまったく違いましたね。

「なんで?」は魔法の言葉です。3回も聞けば、たいていぐっと本質に近づけます。

「困っている人」の立場に立って考える

デザインシンキングにはもうひとつ大切な考え方があります。それは「解決策を使う人の気持ちになる」ということ。

自分が正しいと思う解決策でも、使う人にとって使いにくければ意味がありません。たとえば、お年寄りのためにスマホアプリを作っても、文字が小さくて読めなければ誰も使いません。

大事なのは「作る側の都合」ではなく「使う人の都合」です。これを難しい言葉では「ユーザー目線」と言います。でも難しく考えなくていい。「その人だったら、どう感じるかな?」と想像するだけでいいのです。

まとめると、こういうことです

今回のお話を整理しましょう。

ひとつ目は、問題を解く前に「本当の問題は何か」をちゃんと見ること。

ふたつ目は、「なんで?」と繰り返して、問題の根っこを掘り下げること。

みっつ目は、「使う人の立場」で考えること。

この3つを意識するだけで、問題解決のアプローチはがらりと変わります。難しいテクニックは要りません。ちょっとした「視点の切り替え」が、大きな違いを生むのです。

おわりに

今回も最後までお付き合いくださって、ありがとうございますわ。「なんで?」という小さな問いかけが、思いがけず大きな扉を開いてくれることに、少し驚かれたかしら。問題というのは、見た目のまま受け取ると損をしてしまうもの。焦らず、丁寧に、問題の顔をよく眺めることが肝心ですわね。次回も引き続き、一緒に歩んでまいりましょう。大切なのは、いつでもユーザー目線で考える。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりする、愛すべき全知全能のアホ。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。