今日の1冊

みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。

今日の水曜日は学術・専門書の日。カリ子が選んだのはこの一冊、『言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか』(今井むつみ・秋田喜美 著、中公新書、2023年)だよ。新書大賞2024を受賞して25万部を突破したベストセラーで、学術書なのにこれだけ広く読まれているのはすごいことだよね。

どんな本?

「なぜヒトはことばを持つのか」「子どもはいかにしてことばを覚えるのか」「言語の起源とは何か」「ヒトとAIや動物の違いは何か」——そんな根本的な問いに真正面から挑んだ本だよ。そのカギになるのが、なんと「オノマトペ」なんだ。「ふわふわ」「ぴかぴか」「ドキドキ」……そう、擬音語・擬態語のことだよ。

従来の言語学研究では周辺的な扱いを受けてきたオノマトペが、言語進化・言語習得の初期段階においてきわめて大きな役割を演じているという、新しい視点が提唱されているんだよ。そして、もう一つのキーワードが「アブダクション推論」——これはヒト固有の「仮説を立てて学ぶ力」のことで、オノマトペを手がかりに、言語の起源と本質に迫るアプローチで、認知言語学の最新知見を駆使して答えようとしているんだよ。言語学、認知科学、発達心理学を横断しながら、オノマトペの持つ言語的特徴と、人の言語習得に果たす役割を考えていく一冊なんだよ。難しそうに聞こえるかもしれないけど、著者ふたりのことば愛がにじみ出ていて、するするっと読み進められるのが魅力だよ。

カリ子がおすすめする理由

カリ子が特にグッときたのは、「ことばと身体の結びつき」という視点だよ。「言語とは、身体感覚とは直接つながりのない、抽象的な記号である」という見方がかつて主流だったけど、本当に身体から独立した記号として言語を理解したり話したりすることができるのかという疑問が生まれてきた——それが「記号接地問題」の背景なんだよ。「言語の本質を問うことは、人間とは何かを考えることである」というテーマは、まさに今の時代に読むべき問いだよ。著者の今井氏は子どもの言語習得を中心とした発達心理学の専門家で、秋田氏は多くの言語にわたるオノマトペを統合して研究する言語学の専門家なんだよ。この異なる専門を持つふたりが組んだからこそ生まれた、分野横断的な知的興奮が読んでいてすごく楽しいんだよね。

こんな人に読んでほしい

「ことばってなんだろう?」って日常ふと思ったことがある人、AIと人間の違いに興味がある人、言語学や認知科学に関心はあるけど難しい専門書は苦手……という人に、ぜひ手に取ってほしい一冊だよ。学術書の入口として最高の一冊だし、読み終わった後に「ことば」の見え方がじんわり変わるはずだよ。オノマトペを通じて「人間ってすごいなあ」って感動できるって、なかなかない体験だと思うんだよね。みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。