今からでも間に合う!サクッとデザインシンキング講座(初心者編)第4回:観察することの大切さ
はじめに
さあ、第4回の講座の内容にまいりましょう。ここまでご一緒に歩んでくださったあなたのことを、わたくしおやシュミはとても誇らしく思っておりますよ。今回のテーマは「観察すること」。難しそうに聞こえるかもしれませんけれど、実はあなたがもうすでに毎日やっていることなのです。ただ少しだけ、その見方を変えてみましょう。きっと世界が、ふわりと違って見えてきますよ。
サマリ
デザインシンキングにおける「観察」とは、ただ眺めることではありません。相手の行動や表情、言葉の裏にある本音をしっかりと受け取ることです。観察力を磨くことで、人が本当に困っていることや望んでいることが見えてきます。それこそが、よいアイデアの出発点になるのです。
詳細
「見る」と「観察する」はどう違うの?
わたしたちは毎日、たくさんのものを「見て」います。でも、本当に「観察」できているでしょうか。
たとえば、駅のホームで人を「見る」だけなら、「人がたくさんいるな」で終わります。でも「観察する」と、「あの方は何度もスマホの地図を見て、少し迷っている様子だな」という気づきが生まれます。
この小さな気づきの積み重ねが、デザインシンキングの大切な土台になります。「見る」は情報を受け取ること。「観察する」は意味を読み取ることです。
なぜ観察がそんなに大事なの?
デザインシンキングでは、まず「人の悩みや困りごとを知ること」が最初の一歩です。でも、人はいつも正直に悩みを言葉にできるわけではありません。
たとえば、「何か使いにくい点はありますか?」と聞いても、「いや、まあ大丈夫です」と答える方はたくさんいらっしゃいます。でも実際には、そっとため息をついていたり、何度も同じ操作をやり直していたりするものです。
その「言葉にならない本音」を拾えるのが、観察の力なのです。アンケートや質問だけでは見えてこないものが、観察によって浮かび上がってきます。
観察するときのコツは?
観察にはちょっとしたコツがあります。まず大切なのは、「先入観を持たないこと」です。
「こういう人はこう思うはず」と決めつけてしまうと、本当のことが見えなくなってしまいます。白紙の気持ちで、目の前の人をまるごと受け取るようなイメージです。
次に、「気になったことはすぐにメモすること」も大切です。「後で覚えているだろう」と思っても、小さな気づきはすぐに消えてしまいます。手帳でも、スマホのメモでも構いません。気になったことをどんどん書き留める習慣をつけましょう。
そして、「なぜ?」という問いを持ち続けること。この人はなぜこの行動をしているのだろう、と問い続けることで、観察がぐっと深まります。
身近な場所で練習してみましょう
観察の練習は、特別な場所に行かなくてもできます。毎日のちょっとした場面がそのままトレーニングになります。
たとえば、カフェで隣の方の様子をそっと観察してみてください。何を飲んでいるか、どんな表情か、何に集中しているか。スーパーのレジでも、職場の会議室でも、観察できる場所はどこにでもあります。
「観察する目」が育つと、日常のあちこちに「困りごと」や「改善のヒント」が隠れていることに気づき始めます。世界が、ちょっと面白く見えてくるはずですよ。
観察したことを「整理」することも忘れずに
観察して気づいたことは、集めたままにしておかないことが大切です。後から見返せるように、整理しておきましょう。
おすすめの方法は、「人・場所・行動・感情」の4つに分けてメモしておくことです。「誰が」「どこで」「何をしていたか」「どんな気持ちに見えたか」を書き留めておくだけで、後から振り返ったときにぐっと使いやすくなります。
観察は「集める」だけでなく、「整理する」ところまでがセットです。このひと手間が、次のステップへの大切な橋渡しになります。
おわりに
いかがでしたか。「観察する」という行為が、こんなにも豊かな可能性を秘めていると感じていただけたなら、おやシュミはとても嬉しゅうございます。難しいことは何もありません。ただ少し立ち止まって、目の前の人をていねいに見つめるだけでよいのですよ。その小さな積み重ねが、やがて誰かの暮らしをよりよく変えるアイデアへとつながっていくのですから。次回の第5回では、いよいよ「共感とはどういうこと」についてご一緒に考えてまいります。どうぞお楽しみに。
