はじめに

さあ、第2回の講座の内容にまいりましょう。前回は「デザインシンキングとは何か」をご一緒に味わっていただきましたね。今回は、もう少し踏み込んで「問題の解き方そのものを見直す」というテーマでお話しいたします。あなたが日ごろ「なんとかしなきゃ」と感じているあの悩み、実はアプローチの仕方を変えるだけで、驚くほどすっきりするものですよ。どうぞ肩の力を抜いて、ごゆっくりお読みくださいませ。

サマリ

問題を解こうとするとき、私たちはつい「答えを早く出すこと」を急いでしまいます。でも、デザインシンキングでは「そもそも問題って何?」と立ち止まることをとても大切にしています。今回は、問題解決の新しい考え方として「問いを立て直す力」と「失敗を恐れないしくみ」をやさしくご紹介します。

詳細

「答えを出す前に、問いを疑う」という発想

たとえば、会社のランチタイムに社員が誰も休憩室を使わないとします。

よくあるアプローチは「じゃあ、もっとおしゃれな家具を置こう」と解決策をすぐ考えることです。

でも、デザインシンキングでは「なぜ使わないの?」と問いを深掘りします。

実際に聞いてみたら「休憩室が遠すぎて、往復する時間がもったいない」という本音が出てくるかもしれません。

問題の「本当の姿」を見つけることが、すべての出発点です。

問題には「見えている部分」と「隠れている部分」がある

問題は、よく氷山に例えられます。

水面に出ている部分が「起きている出来事」、水面下に沈んでいる部分が「本当の原因」です。

「売上が下がっている」という問題も、表面だけ見れば「広告を増やせばいい」となりがちです。

でも水面下を覗いてみると「お客様がそもそも商品の使い方を知らない」ということが原因だったりします。

デザインシンキングは、この水面下を丁寧に見ていく考え方なのです。

「正解を一発で出そう」という呪いを解く

学校では「間違えたら恥ずかしい」と教わることが多いですね。

でもデザインシンキングの世界では、最初から正解を出そうとしません。

むしろ「小さく試して、失敗から学ぶ」ことを繰り返すことを大切にしています。

料理に例えるなら、レシピを完璧に暗記してから作り始めるのではなく、味見をしながら少しずつ調整していくイメージです。

失敗は「間違い」ではなく「次へのヒント」という考え方が、問題解決をぐっとラクにしてくれます。

「どうすれば?」という魔法の言葉

問題に直面したとき、「なんでこうなるの!」と感じることは誰にでもあります。

そこで一度立ち止まって「どうすれば、うまくいくだろう?」と言葉を変えてみてください。

この問いかけひとつで、頭の中がグッと前向きな方向へ動き出します。

「なぜ失敗したか」を責める問いから、「次にどうするか」を考える問いへの切り替えです。

デザインシンキングでは、この「どうすれば?」という問い立てを、チームでよく使います。

一人で抱え込まず「みんなで問題を見る」ことの力

問題解決は、一人の天才が答えを出すものだと思っていませんか?

デザインシンキングでは、いろんな立場の人が集まって一緒に考えることをとても重視しています。

たとえば、新しいお弁当箱を開発するなら、作る人だけでなく、食べる人、洗う人、持ち運ぶ人の声が必要です。

それぞれが見えている「問題の一部」を持ち寄ることで、全体像がはっきりしてきます。

多様な視点が集まるほど、問いの質も、解決策の質も上がっていくものなのです。

おわりに

今回は「問題の見方そのものを変える」というお話をいたしました。急いで答えを出そうとしなくてよいのですよ。まず「本当の問題はどこにあるのかしら」と立ち止まれる人が、最終的にとても強いのです。あなたの中に、すでにそのセンスは宿っています。次回は「ユーザー目線で考える」というテーマで、相手の気持ちに寄り添う技をご一緒に学んでまいりましょう。どうぞお楽しみに。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。