2026年05月24日の金・原油価格動向まとめ
サマリ
金価格は2026年初頭の歴史的高値から調整局面にあるものの、依然として高値圏で推移しています。5月時点で1グラムあたり約25,600円。一方、原油価格は中東情勢の不安に伴い100ドルを超える水準で推移しており、両者とも地政学リスクと金融政策によって大きく値動きしやすい状況が続いています。
詳細
金価格の最新動向
金価格は2026年5月18日時点で1グラムあたり25,617円(国内店頭小売価格・税込)となっています。年初の歴史的な高値からは調整していますが、過去の水準と比べて依然として高い価格帯にあります。
2026年初頭には金価格が3万円を突破する局面もありました。しかし4月下旬には利益確定売りによる調整が入り、一時的に下落する場面も見られています。この乱高下は、米国金融政策の不透明さと中東情勢の変化に投資家が敏感に反応しているためです。
短期的には値動きが荒い状況が続いていますが、長期的な上昇トレンドは保たれています。金は安全資産・インフレヘッジとして評価される傾向が強まり、世界の中央銀行も継続的に買い越し状態にあるからです。
原油価格の動向と要因
原油価格(WTI)は5月時点で1バレルあたり約96~102ドルで推移しており、前年同期比で約77~81%の大幅な上昇となっています。国内価格で見ると、円換算で約113円/リットル程度に達しており、この2年で倍近い値上がりです。
価格上昇の主な要因は、中東(特にホルムズ海峡周辺)における地政学リスクの高まりです。米国とイランの緊張関係により、原油供給への不安が意識されやすくなっています。ただし最近は米国とイランの和平交渉が進む可能性が報じられており、これが価格下押し圧力となる場面も見られます。
経済面では、世界的な経済回復による需要の堅調さも価格を支えています。産油国も急激な増産を行わず供給制約が続いているため、需給バランスが引き締まった状態が継続しています。
今後の展望
金相場の見通し
金は今後も高値圏での推移が続く可能性が高いと見られています。ゴールドマン・サックスは2026年12月末の金価格を5,400ドル/オンスと予想するなど、市場は金に対して強気の見方をしています。
長期的な支援要因として、中央銀行による継続的な買い越しと金の採掘コストの上昇が挙げられます。採掘しやすい鉱石が減少し、より深い地下へのアクセスが必要になっているため、供給面からも価格の下支えが機能します。
ただし短期的には、米国金利、ドル相場、そして中東情勢の変化が価格を大きく左右する可能性があります。値動きが荒い局面は続く見通しです。
原油相場の見通し
2026年通年のWTI原油価格は75~95ドルのレンジで推移しやすいと予想する市場関係者が多いです。ただし中東情勢が完全に安定するまでは、100ドル超での推移も十分に考えられます。
米国エネルギー情報局は2026年のブレント原油平均価格を95ドル/バレルと見通していることから、相応の高値圏での相場が続く見込みです。
今後の焦点はホルムズ海峡の航行の安全性回復と米国・イランの外交交渉です。もし交渉が進展すれば価格は落ち着く可能性がありますが、対立が激化すれば供給不安から価格が跳ね上がる可能性も否定できません。
投資家への注目点
両コモディティともに今後数ヶ月は値動きが大きくなりやすい環境が続く見通しです。金については調整局面での押し目を狙った買いの機会が出現する可能性があります。一方、原油は供給リスクと世界経済の動きをセットで見て、中長期的な相場観を保つことが重要です。
個人投資家にとっては、こうした資産の価格変動に対応できるCFD取引なども選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。
