2026年05月23日の株式市場動向まとめ
サマリ
日本株は年初来高値を更新する堅調な推移が続いており、日経平均株価は6万3000円台での推移が予想されています。米国株も企業業績の堅調さを背景にS&P500が7500ポイント程度を目指す展開が見込まれ、両市場ともAI・半導体関連への期待が株価を支えています。ただし、地政学リスクやインフレ懸念が短期的には調整要因となる可能性があります。
詳細
日本株の現状と展開
日本株は力強い上昇基調を維持しており、5月22日時点で日経平均株価は6万3333円と年初来高値を更新しました。市場全体としては、企業業績の回復期待と脱デフレの動きが買い材料となっています。
2026年度の企業業績は大きく改善することが見込まれており、特にAI・半導体関連企業の業績拡大が注目されています。営業利益で14.6%、純利益で15.0%の増益が予想されるなど、2ケタ増益が実現する可能性が高いと評価されています。
市場関係者からは2026年末の日経平均株価について、メインシナリオで6万円から6万3000円程度の見通しが提示されています。一部には上振れシナリオとして7万円台突破の可能性も指摘されており、企業業績の堅調さが株価を支える要因となります。
ただし、国内長期金利の上昇に伴い、成長株に対する調整売りが出やすくなっています。5月中旬には金利上昇が株価の上値を重くする局面も見られました。
米国株の現状と展開
米国株もS&P500が堅調な推移を続けており、イラン情勢の緩和期待やAI需要の拡大を背景に上値を抜ける局面が増えています。2026年1〜3月期決算ではS&P500構成企業の84%がプラスのサプライズとなるなど、企業業績は予想を上回っています。
EPS成長率は前年同期比15.1%と高い伸びを示しており、今後の四半期でも20%を超える成長が見込まれています。このため、野村證券では2026年末のS&P500を7500ポイント、SBI証券も7500ポイント程度まで上昇すると予想しています。
一方で、S&P500の予想PERは20倍を超えており、バリュエーション面での割高感が意識されています。地政学リスク(特にイラン情勢)や米国インフレの再燃懸念など、短期的には調整圧力が生じやすい環境です。
今後の展望
2026年後半にかけて、日本株と米国株ともに企業業績の堅調性が株価を下支えする見通しです。日本では高市政権による経済対策の効果発現や、AI・半導体、防衛、デジタル関連など重点17分野への投資が期待されます。実質賃金の上昇が軌道に乗ることで、個人消費も堅調となる見込みです。
米国では5月のFRB議長交代が注目される要因となります。新議長の政策姿勢によっては利下げペースが加速する可能性があり、市場心理に大きな影響を与える可能性があります。また、11月の中間選挙を控え、年前半の相場が弱含みやすいというアノマリーも指摘されています。
短期的には、原油価格の高騰や金利上昇、インフレ懸念などで調整局面が入る可能性があります。ただし、企業の利益成長は堅調で、底堅さも保たれているため、押し目買いの好機を迎える可能性が高いと判断されます。投資家にとっては、成長期待の高いAI・半導体関連と、バリュエーション面で魅力的なバリュー株を組み合わせたバランスの取れたポートフォリオ構築が重要となるでしょう。
