はじめに

さあ、第12回の講座の内容にまいりましょう。あなたが今こうして文字を読み、意味を理解できているのは、脳のおかげなのですよ。言葉を話す、聞く、書く、読む——そのすべてに、脳はとても巧みに働いています。今回は「言語と脳の関係」について、やさしくひも解いていきますわ。どうぞ心を軽くして、ご一緒くださいませ。

サマリ

今回は、私たちが言葉を使うときに脳のどの部分が働いているかを学びます。「話す」「聞く」「読む」「書く」は、それぞれ脳の担当が違うのです。言語は脳の左側が中心となって処理されていることが多く、特定の場所が傷つくと言葉に支障が出ることもあります。言葉と脳の深いつながりを、一緒に見てまいりましょう。

詳細

脳の「言語センター」ってどこにあるの?

言語に関わる脳の場所は、主に頭の左側にあります。

右利きの人の場合、約95パーセントの方が左脳に言語の中枢を持っています。

左脳は「論理的な処理」が得意で、言葉の意味や文法を整理するのが上手な場所です。

一方、右脳は話の流れや感情的なニュアンス、たとえ話の理解などを担っています。

言語は左脳だけで完結しているわけではなく、両方の脳が協力し合っているのですね。

「話す」と「聞く」では担当が違う?

脳には、言語に関わる有名な場所が2つあります。

ひとつは「言葉を作り出す場所」です。こちらは前頭葉の近くにあり、話すときや言葉を選ぶときに活躍します。ここが傷つくと、言いたいことがあるのにうまく言葉が出なくなることがあります。

もうひとつは「言葉を理解する場所」です。側頭葉の近くにあり、聞いた言葉や読んだ文章の意味を理解するときに使われます。ここが傷つくと、言葉は流暢に話せるのに、内容がちぐはぐになってしまうことがあります。

同じ「言語」でも、話す機能と理解する機能は、脳の別の場所が担っているのです。

赤ちゃんはなぜ自然に言葉を覚えられるの?

赤ちゃんは生まれながらに、言語を吸収する特別な能力を持っています。

生後すぐから、赤ちゃんの脳は周りの音や言葉に敏感に反応しています。

特に生後数ヶ月から数年のあいだは、脳がとても柔らかく、言葉を覚えやすい「黄金期」と言われています。

この時期に多くの言葉を聞かせてあげることが、言語の発達にとってとても大切なのです。

大人になっても外国語が学べるのは、脳には変化する力が備わっているから。脳の可能性は、年齢を重ねても続いているのですよ。

2つの言語を話す人の脳はどうなっている?

2つの言語を使いこなす方の脳は、少し特別な状態にあります。

幼いうちから2つの言語に触れて育った方は、2つの言語が脳の同じ場所に収まっていることが多いです。

一方、大人になってから第二言語を学んだ方は、2つの言語が少し離れた場所に収まる傾向があります。

また、2つの言語を使う方は、脳の「切り替えスイッチ」のような部分も発達しやすいといわれています。

言語を学ぶことは、脳全体を鍛えることにもつながっているのですね。

言葉が思い出せないとき、脳で何が起きているの?

「あの言葉、なんだっけ?」と思い出せないもどかしい経験、ありませんか。

これは「喉まで出かかっているのに出てこない」という、とても特徴的な現象です。

このとき脳の中では、言葉の意味や関連するイメージは引き出せているのに、音の情報だけがうまく取り出せていない状態が起きています。

言葉を記憶するとき、「意味」「音」「文字の形」はそれぞれ別々に保存されているのです。

だからこそ、「意味はわかるのに言葉が出てこない」という不思議な感覚が生まれるのですよ。

おわりに

言葉とは、ただの音や文字ではありません。脳がつむぎ出す、とても精巧な贈りものですわ。あなたが誰かと言葉を交わすたびに、脳の中では幾つもの場所が協力して働いているのですよ。そう思うと、日常の会話がほんの少し、輝いて見えてきませんか。次回の第13回は「笑いと脳への効果」をテーマにお届けいたします。笑うことが脳にどんなよい影響をもたらすのか、どうぞお楽しみに。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。