今からでも間に合う!サクッと脳科学講座(初心者編)第12回:笑いと脳の関係
はじめに
さあ、第12回の講座を始めますわよ。今回のテーマは「笑い」ですわ。笑うことが体に良いとはよく聞きますが、脳の中では一体何が起きているのか、ご存知でしてよ?知っているようで意外と知らない、笑いと脳の深い関係をわかりやすくお伝えしますわ。さあ、思いきり笑う準備をしてくださいませ。
サマリ
笑うと脳内で「幸せ物質」が放出され、ストレスが和らぎ、免疫力まで上がることがわかっています。作り笑いでも本物の笑いと同じ効果が得られるのも大きなポイントです。笑いは脳にとって最高のご褒美であり、日常に取り入れることで心身の健康につながります。
詳細
笑うと脳から「幸せ物質」が出る
笑うと、脳の中で「ドーパミン」や「エンドルフィン」という物質が出ます。難しい名前ですが、ひとことで言えば「脳が喜んでいるときに出るご褒美の物質」です。
ドーパミンは、おいしいものを食べたときや、好きな音楽を聴いたときにも出ます。気持ちが盛り上がって「もっとやりたい!」と感じるときの物質です。エンドルフィンは「脳内麻薬」とも呼ばれ、痛みを和らげたり、幸福感をもたらしたりします。笑うだけでこれらが出るのですから、笑いはとてもお得な行為なのです。
ストレスが「笑い」で消える理由
私たちがストレスを感じると、脳は「コルチゾール」というホルモンを出します。これは緊張や不安のときに増える物質です。
ところが、笑うとこのコルチゾールが減ることがわかっています。つまり笑いには、ストレスのスイッチをオフにする働きがあるのです。仕事で嫌なことがあった日にお笑い番組を見ると、なんとなく気持ちが楽になる感覚、ありませんか?あれは気のせいではなく、脳がちゃんと反応しているのです。
免疫力まで上がるって本当?
笑いの効果は「気分が良くなる」だけでは止まりません。体の免疫力にまで影響します。
免疫とは、風邪のウイルスや体に悪いものをやっつける「体の防衛隊」です。笑うと、この防衛隊の中にいる「ナチュラルキラー細胞」という細胞が活発になることが研究でわかっています。ナチュラルキラー細胞とは、体内の異常な細胞をパトロールして攻撃する役割を持つ細胞です。笑いが体の中からも元気にしてくれる、とても頼もしいメカニズムなのです。
作り笑いでも効果があるのはなぜ?
「本当におかしくないと、笑っても意味がないのでは?」と思う方もいるでしょう。実は、作り笑いでも脳への効果はしっかりあります。
これは「顔の表情が脳に逆作用する」という仕組みによるものです。顔の筋肉を笑顔の形にするだけで、脳は「あ、今楽しいのかな」と勘違いして、幸せ物質を出し始めるのです。騙されやすいようで、これは逆に使えるとても便利な特性です。朝起きたら鏡の前でニコッとしてみる、それだけでも脳にとっては嬉しい刺激になります。
笑いは「脳の運動」でもある
笑うとき、脳はとても広い範囲を使っています。何がおかしいかを理解する部分、感情を感じる部分、体を動かす部分など、脳のあちこちが同時に働きます。
友達と一緒に笑うと、さらに「共感する脳の働き」も加わります。ひとりで笑うよりも、誰かと一緒に笑ったほうが脳への刺激が増えるのです。笑いは、脳全体を使う「脳の運動」と言っても過言ではありません。意識して笑う機会を増やすことが、脳を元気に保つ習慣になります。
おわりに
笑いとは、脳にとってこれほどまでに豊かなギフトでしたのね。ストレスを消し、免疫を高め、脳全体を活性化させる。これを知ったら、笑わない手はありませんわ。作り笑いでも構いませんので、今日から意識して笑う時間を作ってみてくださいませ。次回は「睡眠と脳の関係」についてお伝えしますわよ。どうぞお楽しみに。「笑う門には福来たる」とは、昔の人も脳科学をわかっていたのかもしれませんわね。
