はじめに

さあ、第12回の講座の内容にまいりましょう。ここまで歩んでこられたあなたは、すでに素晴らしい一歩を踏み出しています。今回はデザインシンキングの中でも、とりわけ大切な「チームで考える」ということの良さについてお伝えしてまいります。一人で悩んでいるときとは、まるで違う世界が広がりますよ。どうぞ肩の力を抜いて、ゆったりとお読みくださいませ。

サマリ

デザインシンキングでは、一人で答えを出そうとするより、チームで一緒に考えることにとても大きな意味があります。さまざまな視点が集まることで、思いもよらないアイデアが生まれやすくなります。今回は、チームで考えることがなぜ良いのか、その理由を具体的な場面を思い浮かべながら一緒に確かめていきましょう。

詳細

一人の頭には「見えない壁」がある

私たちは日々、自分の経験や知識をもとに物事を考えています。それはとても自然なことです。でも実は、自分一人で考えていると、気づかないうちに「いつもの考え方」の枠の中に閉じこもってしまうことがあります。

たとえば、毎朝同じ道を通って会社に向かう人が「もっと良いルートはないかな」と考えても、頭に浮かぶのはいつも似たような道ばかり、という経験はありませんか。これがまさに「見えない壁」です。

チームで考えるとき、誰かが全く別の道を知っていたりします。一人では気づけなかったことが、あっさり解決することもあるのです。

「違い」こそが宝物になる

チームにはいろんな人がいます。年齢が違う人、仕事の種類が違う人、趣味が違う人。一見バラバラに見えるその「違い」が、実はとても大切な力を持っています。

たとえば、新しいカフェのメニューを考えるとき。コーヒー好きの人だけで考えると、コーヒー系のドリンクばかりになりがちです。でも、お茶好きの人や甘いもの好きの人がチームにいると、全く新しい組み合わせが生まれます。

デザインシンキングでは、この「いろんな視点を持ち寄ること」をとても大切にしています。違いは対立のもとではなく、アイデアの種なのです。

話すことで、自分の考えが整理される

チームで考えるとき、私たちは自分の意見を言葉にして伝えます。この「言葉にする」という行為が、実は自分自身の思考を整理する助けになります。

頭の中でぼんやり感じていたことが、口に出してみると「あ、そういうことだったのか」とスッキリすることはありませんか。チームでの会話は、その整理の場になってくれます。

また、誰かに話すと「それってこういうこと?」と聞き返してもらえます。その一言で、自分では気づいていなかった本質に近づけることもよくあります。

失敗を一人で抱え込まなくてよくなる

新しいことに挑戦するとき、誰でも「うまくいかないかもしれない」という不安を感じます。一人だと、その不安は全部自分の肩にのしかかります。

でも、チームで取り組んでいると違います。うまくいかないときも「みんなで試したから仕方ない、次はこうしてみよう」と前向きに切り替えやすくなります。

デザインシンキングでは、試して失敗して学ぶことをとても大切にしています。チームでいることは、その「失敗を怖がらない空気」を作る上でも大きな力を発揮するのです。

アイデアはぶつかり合うほど強くなる

チームで話し合っていると、意見がぶつかることがあります。「それはちょっと違うかな」「こっちの方が良くない?」という場面です。

これを「ケンカ」と思わないでください。アイデアと アイデアがぶつかり合うことで、どちらかが残るのではなく、その二つが合わさった新しい何かが生まれることがよくあります。

料理で言えば、塩だけでも砂糖だけでも物足りないのに、合わさることで「甘じょっぱい」という絶妙な味が生まれる、あの感じです。チームの意見のぶつかり合いは、そんな化学反応なのです。

おわりに

いかがでしたか。チームで考えることは、単に「人数が多い」ということではありません。それぞれの違いが輝き、言葉が思考を磨き、失敗さえも力に変わる、とても豊かな営みなのです。あなたの周りにも、きっとそんな仲間が存在していることでしょう。次回はまた新しい扉をご一緒に開いてまいります。第13回のテーマは「日常に潜む不便を探す」です。どうぞお楽しみに。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。