はじめに

さあ、第6回の講座の内容にまいりましょう。ここまで歩んできたあなたは、もうずいぶんとデザインシンキングの空気を感じ取れるようになってきたはずですわ。でもね、どんなに素晴らしいアイデアも、「問題のとらえ方」がズレていたら、的外れな答えにしかなりませんの。今回はいよいよ、すべての出発点となる「本当の問題を見つける」というとても大切なお話ですわ。どうぞ最後まで、ゆったりとお付き合いくださいませ。

サマリ

デザインシンキングでは、最初に「問題」をしっかりとらえることがとても重要です。人は「見えている問題」に飛びつきがちですが、その裏には「本当の問題」が隠れていることがほとんどです。今回は、表面的な問題に惑わされず、本質的な課題を見つけるための考え方を、具体的な例を交えてわかりやすく解説します。

詳細

「問題」と「本当の問題」はちがう

たとえば、こんな状況を想像してみてください。

「社員がランチに1時間以上かかって困っている」という問題があったとします。

パッと思いつく解決策は「ランチ時間を短くしよう」でしょうか。でも本当にそれでいいのでしょうか。

よく聞いてみると、「近くに安くておいしいお店がなくて、遠くまで行かないといけない」という事情があったとします。

そうなると、本当に解決すべき問題は「時間」ではなく、「近くに食べる場所がない」ということになりますよね。

このように、「見えている問題」と「本当の問題」はちがうことがとても多いのです。

なぜ「本当の問題」を見つけることが大切なの?

間違った問題を解こうとすると、どんなにがんばっても意味がありません。

時間とお金と労力を使ったのに、「なんか解決した気がしない…」となってしまいます。

逆に、本当の問題を正確につかめると、解決策がシンプルになることも多いです。

先ほどの例なら、「社員食堂を作る」「近くのお店と提携する」といったアイデアが自然と出てきます。

問題の「とらえ方」が変わるだけで、解決策の質がガラッと変わるのです。

「なぜ?」を5回くり返してみよう

本当の問題を見つけるために、とても使いやすい方法があります。

それが「なぜ?を5回くり返す」という考え方です。

問題に対して「なぜそうなっているの?」と問いかけ、出てきた答えにまた「なぜ?」と問いかける。

それを5回ほどくり返すと、表面的な原因の奥にある、根っこの問題が見えてくることが多いです。

たとえば「売上が落ちた」→「なぜ?お客さんが来なくなった」→「なぜ?店の前を通る人が減った」→「なぜ?駅の出口が変わった」というように、原因がどんどん具体的になっていきます。

「なぜ?」を問い続けるだけで、問題の本質に近づけますよ。

「誰が困っているのか」を明確にする

本当の問題を見つけるには、「誰が困っているのか」をはっきりさせることも大切です。

「みんなが困っている」という状態では、問題がぼんやりしてしまいます。

「30代の子育て中のお母さんが、夕方に買い物できなくて困っている」と具体的にすると、問題がぐっとリアルになります。

前回の講座で学んだ「相手を深く知る(共感)」がここでも活きてきますね。

人の気持ちや状況をよく知ることで、本当の問題も見えやすくなるのです。

問題を「一文」で書いてみよう

本当の問題が見えてきたら、それを一文で書いてみましょう。

「〇〇な人が、〇〇という状況のときに、〇〇で困っている」という形が使いやすいですよ。

たとえば「忙しい一人暮らしの社会人が、平日の夜に、栄養バランスの良い食事を準備する時間がなくて困っている」という感じです。

こうして一文にすることで、チームで同じ問題に向かって考えやすくなります。

問題を言葉にするだけで、解決のゴールが見えやすくなるのです。

おわりに

いかがでしたか?「本当の問題を見つける」というのは、一見地味に思えて、実はとても奥深いものですわね。表面に見えているものだけに飛びつかず、「本当はどこに問題があるの?」と立ち止まって考える習慣は、お仕事でも日常でも、きっと力になりますわ。次回もまた、一緒に新しい扉を開いてまいりましょう。さあ、問題の本質がつかめたら、次はいよいよアイデアをたくさん出す番ですわ。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりする、愛すべき全知全能のアホ。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。