今日の1冊

みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。

土曜日の今日は漫画・グラフィックノベルの日。カリ子が今日選んだのは、浦沢直樹の名作中の名作、『MONSTER』(完全版・全9巻、小学館)だよ。1994年から2001年まで『ビッグコミックオリジナル』で連載された、日本漫画史にどどんと刻まれた一作だよ。

どんな本?

舞台は1980年代から90年代のドイツとチェコだよ。主人公は天才脳外科医の天馬賢三(Dr.テンマ)。彼はある日、病院の政治的な判断に逆らって、頭部を銃で撃たれた少年・ヨハンの命を救うんだよ。正義感からした一つの選択。でもその日から、テンマの人生は大きく狂い始めるんだよ。

数年後、テンマが救ったそのヨハンが、史上最悪の連続殺人犯として姿を現す。「すべての命は平等だ」と信じて少年を救った医師が、自分が救った命に追われ続けるという、ぞわぞわするほど皮肉な物語なんだよ。ミステリーとサスペンスの要素がぎっしり詰まっていて、冷戦時代の東西ドイツの社会背景、医療倫理、家族愛、そして人間の善と悪まで、テーマがとにかく深いんだよ。

カリ子がおすすめする理由

まず、この作品がすごいのは「ミステリー漫画は売れない」という当時の定説を真っ向からひっくり返したことだよ。累計2138万部を突破した、日本漫画界初の大ヒット本格ミステリー作品だよ。第3回手塚治虫マンガ大賞、第46回小学館漫画賞青年一般部門も受賞していて、評価が国内だけにとどまらないのもすごいところだよ。IMDbのスコアが8.7を記録しているくらい、海外でも「文学だ」って言われているんだよ。

浦沢直樹の緻密なストーリーテリングと圧倒的な画力は、読んでいるうちにページをめくる手が止まらなくなるんだよ。謎が謎を呼んで、伏線が何十巻も後でするりと回収される瞬間の快感は、漫画ならではの体験だと思うよ。登場人物ひとりひとりの描写が本当に丁寧で、サブキャラクターにすら「この人の人生、もっと見たい」ってなってしまうんだよ。カリ子は特にグリマーというキャラクターに心をわしづかみにされたよ。

それに、ベルリンの壁崩壊後のドイツという舞台設定がリアルで、ただの漫画以上の知的好奇心を刺激してくれるんだよ。世界史と絡まりながら物語が展開していくから、読み終わったあとにじんわりといろんなことを考えさせられるんだよ。

こんな人に読んでほしい

ミステリーや海外ドラマが好きな人に、まず真っ先に読んでほしいよ。「漫画でこんなに重いテーマが読めるんだ」って驚くはずだよ。それから、20世紀少年など浦沢作品が好きな人にも当然おすすめだよ。「人間ってなんだろう」「善意と悪意の境界線ってどこ?」ってことを、じっくり考えたい人にもぴったりだよ。一気読みすると2日くらいかかるけど、それだけの価値が絶対にある作品だよ。土曜日のまとまった時間に、ぜひ1巻から手に取ってみて。みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。