今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、「テラフォーミング・マーズ」(Terraforming Mars)だ。スウェーデンのFryxGames社がデザインし、2016年に発売されたボードゲームで、2017年にはドイツゲーム大賞を受賞している。ジャンルは拡大再生産・タイル配置・リソースマネジメントが混ざった、いわゆる重量級ストラテジーゲームだ。プレイ人数は1〜5人、対象年齢12歳以上、プレイ時間は約120分。腰を据えてやる類のゲームだ。

どんなゲーム?

2400年代。人口過剰対策として新たな居住区に選ばれた火星の開拓には、民間企業の貢献が必要とされた。プレイヤーは巨大企業のオーナーとして、火星の地球化「テラフォーミング」を目指す。酸素濃度を最大(14%)、気温を最大(+8℃)、海洋タイルを9枚配置——この3つが揃った時点でゲームが終了する。ゲーム中獲得したテラフォーミング評価(TR)、カード・タイル等の得点、称号・褒賞を合算し、一番高いプレイヤーの勝利だ。手札を補充し、スタートプレイヤーから交互にアクションを行っていく。1ラウンドは全てのプレイヤーがアクションを行わないと宣言するまで続く。プロジェクトカードによる資源管理と計画性が核となる戦略ゲームで、火星の地球化への貢献が収入源となる独特な仕組みが特徴だ。

ゲニ男が気になる理由

このゲームの何が面白いか。それは「同じゲームが二度とない」という点だ。3つのゲーム終了条件があるが、気温が早々に上がりきってなかなか海タイルが置かれないゲームになることもあれば、酸素濃度がゲーム中盤には上がりきり、気温が停滞するゲームもある。毎回違う火星の顔を見ることができる。ゲームデザイナーのJacob Fryxeliusは、ストックホルム大学で化学博士号を取得した後、高校および大学の教師を務めながらボードゲームデザインを並行していた人物だ。その背景が、このゲームの細部にまで染み込んでいる気がする。SF的なロマンと、科学的な数値感覚。この両立が静かにすごい。

200枚を超えるカード群の中に、無数のコンボが潜んでいる。それを研究し尽くすだけでも、かなりの時間がかかるはずだ。というのも、伊達じゃないんだ。

こんな人にやってほしい

戦略を考えるのが好きな人。資源をやりくりするのが好きな人。SFのロマンが好きな人。そういう人には刺さると思う。逆に、さくっと30分で終わらせたい人には向かない。このゲームは腰を据えて火星と向き合うものだ。

拡張セットも豊富にあって、から、長く遊び続けられる作品でもある。ボードゲームの棚に1本置いておいて損はない。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。