今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、1990年にエニックスからスーパーファミコン向けに発売された『アクトレイザー』だ。ジャンルは横スクロールアクション&シミュレーション。SFCのローンチタイトルに近い時期の作品で、開発はクインテット。エニックスとしては初のSFC用ソフトでもある。あまり大きな声で語られることはないが、知っている人間は必ず「あれは良かった」と言う。そういうゲームなんだ。

どんなゲーム?

プレイヤーは「神」だ。魔王サタンに力を奪われ、長い眠りから目覚めた神となって、地上を取り戻すのが目的なんだ。

ゲームは大きく2つのパートに分かれている。ひとつは横スクロールの「アクションモード」。もうひとつは天空から天使に指示を出して人々の生活を発展させる「クリエイションモード」だ。この2つが交互に進行する構造になっている。

アクションパートで魔物の拠点を叩く。すると人間たちが土地に戻ってくる。クリエイションモードで人口を増やすと、神の力が強化される。その強化された状態で次のアクションパートに挑む、という循環が生まれるんだ。ただ組み合わせただけではない。2つのモードが有機的につながって、ひとつのゲーム体験を作り上げている。アクション難易度は高めだが、シミュレーションをしっかりこなせば神の力も上がるという救済設計も秀逸なんだ。

音楽は古代祐三氏が担当している。オーケストラ調の荘厳なサウンドは、SFC後期のタイトルと比べても引けを取らない完成度だ。

ゲニ男が気になる理由

正直に言う。このゲームの何が凄いかというと、「2つのゲームを入れた」のではなく「1つの循環を作った」という設計思想だ。アクションとシミュレーション、それぞれを別々に遊べば並の作品だったかもしれない。しかしクリエイションで人口を増やすほど神が強くなり、アクションが有利になるという仕組みが、プレイヤーに「神として世界を育てている」という感覚を自然に与えてくれる。これは30年以上前のゲームの話だ。

後年の名作『天穂のサクナヒメ』に影響を与えたとも言われている。農作業でキャラクターが成長するあの仕組み、アクトレイザーを知っていれば「ああ、あの系譜か」とすぐわかるんだ。源流を知ることで、後世の作品の見え方も変わる。それがレトロゲームを掘る理由のひとつだと思っている。

SFC黎明期に「ゲームとは何か」という問いを静かに投げかけた作品。その問いは今も有効だ。

こんな人にやってほしい

「昔のゲームは操作が難しいから」と敬遠している人にこそ触れてほしい。難しいのは確かだ。針に触れれば一撃死する場面もある。でも、クリエイションモードを丁寧にこなせば難易度を調整できる。詰まったら街を育てる。そういう逃げ道の設計が、実はとても現代的なんだ。

それと、街づくりや文明発展系が好きな人。神の視点から人間を導く体験は、このゲームでしか味わえないものがある。アクションが得意でなくてもいい。クリエイションモードだけでも十分に楽しめる作り込みがある。2021年にはリメイク版『アクトレイザー・ルネサンス』も配信されているので、現代のハードからでも入れるんだ。まずは触れてみてほしい。やってみる価値はある。…以上。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。