今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『Blue Prince(ブループリンス)』だ。開発はDogubomb、パブリッシュはRaw Fury。2025年4月10日にPC(Steam)、PS5、Xbox Series X|Sで同時リリースされた。ジャンルは一言では言いにくい。ミステリー、ストラテジー、パズル、ローグライク……全部が混ざり合った、なんとも奇妙なインディーゲームだ。物語は、主人公サイモンのもとに届いた一通の手紙から始まる。他界した大祖父ハーバード・シンクレアが、遺産の受取人に主人公を指名したんだ。遺産を引き継ぐためには、大祖父が所有する屋敷に隠された「存在しないはずの46番目の部屋」を探し出さなければならない。この邸宅は間取りが定まっておらず、毎日変化する。探索はエントランスホールからスタートし、扉を開けるたびにランダムに選出された3つの間取りの候補が提示される。その中から一つを選択することで、扉の先の間取りが決定される仕組みだ。探索には体力を要し、部屋に入るたびに足跡マーク(体力)が1つ減る。体力がゼロになるとその日の探索は終了し、翌日にはまた間取りがリセットされる。設計図に関わるアップグレードはそのまま残る。プレイヤーの脳にも経験と情報が蓄積されていくので、ルーム46に向けて少しずつ進捗を感じられる。謎解きは部屋同士を接続するパズル要素とは独立していて、探索を有利に進めるためのリソースを得る手段として機能する。複数の部屋が連携して1つの謎になっていたり、特定のアイテムを所持していることが謎解きの条件になっていたりする。メモは必須だ。紙とペンを用意してから始めるのが正しい作法だと思う。

ゲニ男が気になる理由

このゲームが気になる理由は、ジャンルの定義を壊しているからだ。ローグライクとパズルアドベンチャーは本来、相性が悪いはずなんだ。ランダム性と論理的な謎解きは、普通は混ぜると成立しない。それをDogubombは一本のゲームで成り立たせた。なんとDogubombの開発ゲーム第1弾だというから驚きだ。処女作でこのオリジナリティと完成度は凄まじい。謎を解くことで46番目の部屋に近づいたり、探索を有利に進めたりできる。そして家族にまつわる秘密にも迫っていく。謎解きの手がかりは邸宅のさりげない場所に散りばめられていて、初めて見たときは手がかりと気づかないことも多い。それが好きなんだ。情報は目の前にあるのに、意味を掴むのは後になってから、という構造。これはゲームの設計として非常に誠実だと思う。

「Inscryption」の生みの親・ダニエル・マリンズが「去年遊んだ中で一番良かった」と述べ、海外メディアGameing Bibleは10点満点を付けている。プラットフォームを広げながら、まだ評価が高いままだ。衰えていないんだ。それが何より証明になる。

こんな人にやってほしい

メモを取ることが苦にならない人、情報を少しずつ整理していくことに快感を覚える人に向いている。アクション性はほぼないから、反射神経は関係ない。必要なのは観察力と記録する習慣だ。

英語力に自信がない人にとっては言語の壁があるのは事実だ。ただ、翻訳ツールなどを活用すれば補える部分も多い。腰を据えて取り組む覚悟があるなら、それだけの見返りはある。邸宅が少しずつ明らかになっていく感覚は、他のゲームでは味わいにくいものだと思う。脱出ゲームが好きな人、推理小説が好きな人、あとは「攻略情報を見ずに完走したい」という意地のある人。そういう人にとくにやってほしい一本だ。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。