【ハルキゲニ男の未攻略ゲーム愛】2026年07月06日の気になる1本
今日の1本
…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』だ。ジャンルはアドベンチャー+シミュレーション。2025年4月24日、アニプレックスよりNintendo Switch・Windows(Steam)向けに発売された作品なんだ。
開発はTooKyo GamesとMedia.Vision。この布陣だけで、ピンとくる人間はいるはずだ。
どんなゲーム?
「東京団地」で暮らす平凡な少年・澄野拓海が主人公だ。ある日、謎の生物「SIREI」によって異能の力「我駆力(がくりょく)」に目覚め、「最終防衛学園」へと転校させられる。
集められたのは15人の学生。彼らに課せられた使命は、正体不明の敵「侵校生(しんこうせい)」から学園を100日間守り抜くことだ。人類を救うために、絶望の100日が始まる。
ゲームはADVパートとシミュレーションパートの2軸で構成されているんだ。ADVパートではテキストを読み進めながら学園の謎に迫り、探索・プレゼント作成・仲間との交流などで戦いに備える。シミュレーションパートはターン制で、学園の「バリア装置」を守ることが目的となる。仲間たちは心臓に我駆力刀を突き刺すことで学生鎧姿に変身し、日本刀・鎌・ガトリング砲・巨大ロボといった固有の学生兵器を使って戦うんだ。
そして最大の特徴が、エンディングが100種類用意されているという異常な物量だ。拓海の選択ひとつで物語の結末はまったく変わる。
ゲニ男が気になる理由
ディレクション・シナリオを担当したのが、『ダンガンロンパ』シリーズの小高和剛と、『極限脱出』シリーズの打越鋼太郎の初タッグだ。この2人が組んだという事実だけで、ゲームの方向性は察しがつく。どちらも「極限状況に追い込まれた人間を描く」ことに長けた書き手だ。それが融合したらどうなるか。興味が湧かない理由がない。
キャラクターデザインも『ダンガンロンパ』シリーズでお馴染みの小松崎類氏が担当している。世界観の統一感は申し分ないだろう。
「ADVパートで感情移入したキャラクターが、シミュレーションパートで戦場の現実に直面する」という2パートの連動構造も、かなり考えられているんだ。楽しいだけじゃない。痛みをともなう構造が仕込まれている、ということだ。それが静かに怖い。
100種類のエンディングという数字も、単なる噂じゃないんだ。プレイした人間の評判を見ると、100時間を超える圧倒的ボリュームで1周目が終わってもまだ謎が残っている、という話が出てくる。やり込むほど深くなる設計になっているらしい。
メタ的な視点も意図的に仕込まれているようで、SIREIが「ペルソナやスタンドのようなもの」と自ら口にするシーンがある。このゲームは、ゲームという媒体そのものを意識して作られているんだ。そこも読み解きたいポイントだ。
こんな人にやってほしい
『ダンガンロンパ』や『極限脱出』を遊んだことがある人なら、迷わず手を伸ばしていい作品だ。あの「先の読めない絶望感」と「それでもキャラクターを信じたくなる感覚」が好きなら、間違いなく刺さるはずだ。
「シナリオで泣けるゲームが好き」「選択肢の重さを感じたい」という人にも向いているんだ。シミュレーションが苦手でも、ADVパートのテキストだけで十分に引き込まれると思う。
ただ、100種類のエンディングを全部見ようとするなら、相当な覚悟と時間が必要だ。それが苦にならない人間には、むしろ喜びになるだろう。
やってみる価値はある。…以上。
