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2026年06月26日の国内・世界経済ニュースまとめ

サマリ

6月の日本経済は波乱万丈な1ヶ月でした。米イラン間の戦闘終結合意で地政学リスクが後退し、日経平均は過去最高値の7万円台を更新。一方、原油高や物価上昇圧力が消費に影響し、今後への懸念も増しています。世界経済は中東情勢の影響を受けながらも、AI需要が下支えとなっています。

詳細

国内経済

日本株は今月、劇的な値動きを見せました。月初の6月8日には日経平均が3,000円を超える急落を記録しましたが、15日の米イラン戦闘終結合意報道を機に急反発。その後の16日の日銀金融政策決定会合での利上げ決定も好感され、日経平均は史上初めて7万円台に乗せ、月中旬には7万1,250円まで上昇しました。

ただし、目先の課題は物価です。中東情勢の影響でナフサ(石油化学の原料)が高騰し、プラスチック製品や包装資材、加工食品の価格が上昇圧力を受けています。消費者物価指数は2026年度で前年比2.5%上昇が見込まれており、2027年度まで影響が継続する見通しです。

経済成長面では1~3月期GDPが前期比0.5%増(年率1.8%増)と発表されました。個人消費と輸出が堅調でしたが、設備投資が速報値の0.3%増から0.7%減に下方修正されたのが気がかりです。5月の景気ウォッチャー調査では現状判断DI(景気の実感指数)が43.6と3ヶ月ぶりに改善し、一部の明るさが見え始めています。

政策面では、食料品の消費税を2027年4月から2年間、8%から7%に引き下げる案が発表されました。物価高対策として2027年秋には所得連動給付の先行導入も予定されており、中低所得層への支援が手厚くなる方向です。

世界経済

世界経済の最大のニュースは、6月15日のトランプ米大統領による「米イラン戦闘終結で合意」発表です。この合意により、エネルギー価格上昇による世界経済への下振れリスクが大きく低下しました。原油先物は一時80ドル割れまで下げており、ガソリンやエネルギー関連の価格安定につながる可能性があります。

ただし、原油供給の完全回復には時間がかかる見通しです。中東情勢の影響で日本の輸入原油価格はWTI(テキサス産原油先物)を明確に上回る水準にあり、足元の状況が続くと2027年1~3月期で前年比30%超の上昇も予想されています。

AI関連の需要は世界経済を支え続けています。米国のAI関連投資は高い伸びを保つ一方、日本のAI関連産業の需要取り込み度合いは先進国の中でも低位にあり、国際競争力の課題が浮き彫りになっています。

米労働市場の好調が続く中、5月の米雇用統計は市場予想を上回る17.2万人増となりました。これにより米国内の利上げ観測が高まり、グロース株を中心に調整圧力が出ています。米国株市場ではS&P500が最高値を更新する一方、今後の金利動向への不透明性が相場の重しになっています。

今後の展望

日本経済の今後は、原油・物価との綱引きになります。消費税減税や所得連動給付といった政策支援の効果が浸透するまでの間、物価高による実質賃金の目減りが課題です。同時に、日銀が物価上昇を理由に利上げペースを上げると、企業や家計への金利負担が増す懸念もあります。

2026年度の日本経済成長率は0.5%程度と予想されており、世界経済成長率(3%前後)に比べて低成長基調が続く見通しです。企業投資の拡大による国際競争力強化が、供給力制約を打破する鍵となります。

世界経済では、米国とイランの停戦合意が実現するかどうかがカギです。合意が定着すれば世界成長率は2.8%程度で済みますが、混乱が長期化すれば2.1%まで減速する可能性があります。また、トランプ政権の関税政策や米中対立の動向も、今後数ヶ月間の大きなリスク要因です。

9月の米FOMC金融政策決定会合や、アジア各国の金融政策動向も注視が必要です。新興国ではインフレを容認しながら金融緩和を維持する動きが目立ち、これが世界的な株高を支える要因となっています。企業業績の底堅さとAI需要期待が、下振れリスクを吸収できるかが焦点です。

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