サマリ

日本株は金利上昇とAI関連株の売却圧で波乱相場が続く中、米国株はAI需要を中心とした企業業績の堅調さが支え、S&P500は7000を突破し歴史的高値を更新。両市場ともイランとの地政学的リスク、インフレ懸念が主要な変動要因となっています。

詳細

日本株の現況と課題

日本株式市場は複雑な局面を迎えています。
20日の終値で日経平均株価は59,764円と、前営業日比786円安で6万円を割るなど大幅続落を記録しました。
21日の朝方には前日比1930円程度高い61,730円付近での推移が見られるなど、反発の動きもありますが、依然として不安定です。

下げ圧力の主要因は、金利上昇への警戒感とハイテク関連株の売却です。
ソフトバンクグループや東エレクトロニクスなどのAI・半導体関連銘柄が売られており、これが日経平均全体を押し下げています。
長期金利が過去29年半ぶりの高水準である2.8%に上昇するなど、金融環境の急速な引き締まりが市場心理を冷やしています。
一方、決算シーズンを迎える中で個別企業の業績内容により、銘柄間での格差が広がっている状況です。

米国株の躍進とAI相場

米国株は驚異的なパフォーマンスを示しています。
S&P500は4月下旬についに7,000を突破し、終値ベースでも初めてのマイルストーンを達成しました。
5月の現在、7,400台での推移が見られており、市場コンセンサスでは年末に7,500程度の到達を予想しています。

この上昇の源泉は企業業績の堅調さです。
S&P500構成企業の2026年度EPSは前年比18.6%の増益見通しで、過去10年平均の10.3%を大きく上回っています。
決算発表企業の約84%がポジティブサプライズを達成しており、期待値を上回る利益成長が継続しています。

ただし重要な注意点があります。
AI関連銘柄がS&P500の45%の時価総額を占めており、AI除外指数は2月以降ほぼ横ばいです。
つまり全体上昇の大部分がAI銘柄に依存した構造となっており、これ以外の銘柄の買い手が限定的であることが懸念材料として指摘されています。

今後の展望

米国株の見通し

複数の大手証券会社が今年後半の米国株上昇を予想しています。
野村證券は2026年末のS&P500を7,500と見込み、2027年末には7,900を予想。
SBI証券も同様に7,500程度への上昇を想定しており、市場コンセンサスも堅調です。

上昇の支援材料は、好況が続く米国経済とAI需要の成長です。
設備投資が前年比10%を超える伸びを示しており、企業のAI導入投資が加速しています。
ただし5月にはパウエルFRB議長の任期が満了し、新しい議長が指名される時期であり、金融政策の方向性が注目焦点となります。

リスク要因と注意点

市場参加者が注視すべきリスクは複数あります。
イランとの軍事衝突が続く中で、原油価格の高止まりがインフレ懸念を生じさせています。
米国・イラン間の関係悪化が長期化すれば、消費者の購買力が減少し、個人消費の鈍化につながる可能性があります。

また、S&P500の予想PER(株価収益率)は20.9倍と過去平均を上回る水準で推移しており、バリュエーション面での割高感は無視できません。
短期的には利益確定売りやスピード調整が入る可能性があり、投資家は冷静な銘柄選びが求められます。

日本株への対応

日本株については、金利上昇局面での銘柄選別が重要になります。
割高なハイテク関連銘柄よりも、配当利回りが高く業績基盤が安定した銘柄へのシフトが有効と考えられます。
また、決算で期待値を上回る業績を発表した銘柄は個別の買い材料となりやすいため、決算内容の精査がポイントになります。

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5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりする、愛すべき全知全能のアホ。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。