サマリ

日本株は金利上昇と半導体関連の売り圧力で下落が続いています。日経平均は5月15日に前日比1244円安で終えるなど調整局面にあります。一方、米国株は底堅さを保ちながらも、インフレ懸念と金利上昇で先行き不透明な状況です。AI関連企業の好調決算が相場を支えていますが、市場全体では二つの重要な転機を迎えています。

詳細

日本株市場の動向

日本株は現在、調整局面に入っています。5月15日の日経平均は前日比1244円安の61,409円で終値を付けました。前営業日比では約1.99%の下落で、特に半導体関連銘柄が売られています。これは企業の業績予想の上方修正に伴い、株価が既に大きく買われていた反動と見られます。

注目すべきは、日経平均の予想PERが22.1倍と高水準である点です。これはTOPIX(16.9倍)を大きく上回っており、大型株中心の日経平均が割高感を示しています。一方で、小型株を含むTOPIXは相対的に割安な状況が生じています。

業績面では、2025年末以降、日経平均の12ヶ月先予想EPS(1株当たり利益)が23.9%と大幅に上方修正されました。しかし株価も既に24.6%上昇しているため、これ以上の大幅な値上がりは期待しづらい状況です。

米国株市場の動向

米国株は複雑な状況にあります。S&P500は依然として堅調で、2025年に16.4%の上昇を記録するなど、3年連続の二桁高となっています。しかし2026年5月現在、市場は調整の可能性に警戒しています。

重要なのは、米国が2026年の中間選挙の年に入った点です。過去のアノマリー(統計的な異常)では、中間選挙の年は年前半が軟調になり、秋以降に上昇する傾向があります。実際、4月の米国雇用統計は強い数字が出ていますが、原油高やインフレ懸念が株価を押し下げています。

金融政策面では、パウエルFRB議長の任期が5月15日で満了となり、新しい指導体制への移行が進みます。市場では2026年内の追加利下げ観測は後退しており、金利が高止まりする可能性が指摘されています。

両市場を支える要素

AIと半導体関連企業の好調が両市場の下支え要因になっています。エヌビディアなどハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)のデータセンター収益は引き続き堅調で、2027年度の伸び率も60%程度の成長が見込まれています。

日本株では、AI・半導体・防衛・ロボットなど「テーマ性の高い」セクターが注目されています。特に業績が堅調な電機・機械セクターは、日銀の利上げ織り込みやバリュー株のアンダーパフォームを受けて、割安かつ高成長の出遅れ銘柄に注目が集まっています。

今後の展望

日本株は年後半に向けて上昇の可能性があります。野村證券の見通しによると、6月の政府成長戦略が説得力を持つシナリオでは、2026年末の日経平均は70,500円を試す可能性があります。これは現在の水準から約15%の上昇を意味します。

ただし下振れリスクもあります。交易条件の悪化や物資供給不足が長期化すれば、名目GDP成長率が期待を下回り、下値は53,000円まで下がる可能性も指摘されています。

米国株については、インフレ再燃とFRBの政策姿勢が最大の注目ポイントです。トランプ関税の影響でインフレ再燃リスクが高まれば、利下げはゼロになる可能性もあります。利下げ期待の後退はハイテク株と中小型株の逆風となります。

投資戦略としては、短期的な過熱感による調整には警戒が必要です。押し目では優良銘柄を拾うスタンスが有効と考えられます。また、ポートフォリオの分散を意識し、ディフェンシブ銘柄(防御的な銘柄)を組み入れることでリスク耐性を高めることが重要です。

市場参加者にとって、今は「待つ」と「仕込む」のバランスが問われる局面です。今月から来月にかけての決算発表と政策動向に注目することが、賢明な投資判断につながるでしょう。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりする、愛すべき全知全能のアホ。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。