2026年07月23日の株式市場動向まとめ
サマリ
今週の株式市場は大きな変動を経験しています。日本株は先週の歴史的急落(7月17日は4,416円の週間下げ)から21日に強気で反発し、日経平均が66,232円で+3.26%上昇しました。その後22日は116円安と調整局面に。米国株ではAI・半導体関連への調整売りが続く中、FRB利下げ観測がサポート材料となっています。
詳細
日本株の動き
日本株は大きなボラティリティ(値動きの大きさ)に直面しています。7月21日には劇的な反発があり、日経平均株価は前日比2,091円高い66,232円で引けました。これは騰落率にして3.26%の上昇です。TOPIX(東証株価指数)も2.44%上昇して4,014円となりました。
上昇銘柄が約72%を占める全面高の展開となり、特に半導体・電気機器セクターが買われました。アドバンテスト、ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、イビデンなど大型テック銘柄が指数を牽引しています。
しかし22日は反動で116円安と小幅な調整が入りました。市場は今、AI・半導体株の評価調整が本当に終わったのかを見極める段階です。下値をサポートする水準は61,500円前後が意識されています。
米国株の展開
米国株は複雑な値動きを続けています。AI・半導体関連銘柄への利確売りが圧力となる一方で、大型テクノロジー企業(メガテック銘柄)が底堅さを見せています。
アナリスト予想では、2026年末のS&P500は7,200ポイントまで上昇する可能性が指摘されています。これは企業業績の堅調さやAI期待、そしてFRBによる利下げ観測に支えられています。現在のPER(株価収益率)は22~23倍と過去平均より割高ですが、米国債への信認低下を背景に高いバリュエーションが続く可能性があります。
21日時点では、ダウ平均とナスダック総合は続落で取引を終えています。ナスダックがハイテク主導で軟調なのに対し、ダウ平均は相対的に下げが限定的です。
今後の展望
今後の市場は、複数の重要な要因によって左右されます。
日本市場では、半導体セクターの調整が秩序ある形で終わるかが重要です。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格上昇は、一時的に鉱業株や石油関連株に買いをもたらしていますが、長期的なリスク要因として注視する必要があります。為替の急激な円高進行は、日本企業の採算を圧迫する可能性があります。
米国市場では、FRBの利下げペースが最大の焦点です。労働市場の強さは続いていますが、失業率は4.6%と上昇傾向を示しており、景気減速懸念も浮上しています。こうした中で、今月末から来月にかけてのFOMC(米連邦公開市場委員会)での政策決定が大きな転機になるでしょう。
長期的には、両市場ともAI関連産業の持続的な成長可能性は否定されていません。むしろ過度な集中投資が調整される過程と見る向きもあります。投資家としては、短期的なボラティリティに惑わされず、企業業績と経済基調の変化を丁寧に追うことが肝心です。
