2026年07月05日の為替・FX動向まとめ
サマリー
ドル円は6月の米弱い雇用統計後に大きく調整し、1986年以来の高値162円台から160円台半ばまで急落しました。今週は日銀の円買い介入への警戒感と米国休場の影響から神経質な展開が続いていますが、週後半の米雇用統計発表後は162.5円を狙う展開が予想されています。
詳細
ドル円(USD/JPY)
ドル円は激動の一週間となっています。先週初めの162円67銭の高値から、6月の米雇用統計の悪い結果を受けて160円63銭まで約2円の急落を記録しました。雇用者数が市場予想の11.3万人増に対して5.7万人増に留まり、米国の追加利上げ期待が一気に後退したことが主な原因です。
その後、ドル円は介入警戒の中で161円40~50銭の窓口水準で落ち着いています。日本の通貨当局は「強い警告を発出しない可能性」と報じられたことで、不意打ち介入への警戒感が急速に高まっています。4月の強い警告と異なり、今後の介入は予告なく実施される可能性があると市場は見ています。
来週の見通しですが、週前半は日米の金利差がドル安・円安を下支えする材料として機能し、162.5円を再度試す可能性が指摘されています。一方、週後半は米国の通商政策を巡る不確実性や「七夕天井」と呼ばれるアノマリーが上値を抑制する可能性があります。
ユーロドル(EUR/USD)
ユーロドルは弱気な展開が続いています。ウォーシュFRB議長がインフレ抑制への強い姿勢を示す一方で、ラガルドECB総裁は急速な金融引き締めに否定的な見方を示しており、政策スタンスの乖離が鮮明です。
米国のCPIは4.2%、ユーロ圏は2.8%と、欧米のインフレ率の差が拡大していることも背景にあります。この金融政策の見通しの違いが、ユーロ売り・ドル買い圧力を強めており、ユーロドルは1.13ドル台前半と1年1ヶ月ぶりの安値を付けています。
ユーロ円(EUR/JPY)
ユーロ円はドル円の急落に連動して、184円台前半まで円高が進みました。ドル円が大きく下落した際の値動きの影響を強く受けています。欧州失業率が市場予想より強い結果だったものの、全体的にはドル円のボラティリティに左右される展開となっています。
今後の展望
為替市場の焦点は、日本の通貨当局による介入警戒と米国の経済指標の組み合わせにあります。日米金利差の継続がドル円の下値を支える一方で、政府・日銀による円買い介入が入る可能性は常に警戒される必要があります。
構造的には円売り圧力が強いとの見方が主流です。米国のインフレ粘着性が確認される限り、FRBが大幅な利下げを急ぐ必要がないため、日米の金利差は大きく縮まりにくいでしょう。加えて、新NISA経由の海外投資や貿易赤字など、円売りフローは続くと予想されます。
短期的には「七夕天井」のアノマリー(7月中盤に円高になりやすい傾向)と月末に円高になるアノマリーにも注意が必要です。米・イラン停戦協議の進展状況や原油価格の動向も、予想外のボラティリティを生む可能性があります。今後の相場は介入警戒感とファンダメンタルズの綱引きという、特に神経質な展開が続くと見込まれます。
【PR】全銘柄の取引手数料が0円の【DMM CFD】
【PR】全銘柄の取引手数料が0円の【DMM CFD】
![]()
![]()
