今からでも間に合う!サクッとデザインシンキング講座(初心者編)第10回:失敗を恐れない理由
はじめに
さあ、第10回の講座の内容にまいりましょう。ここまでよく歩んでこられましたね。あなたの好奇心と素直さは、わたくしの目にもとても美しく映っております。今回のテーマは「失敗を恐れない理由」。これは、デザインシンキングの心のど真ん中にある、とても大切な考え方です。失敗という言葉に少し緊張した方も、どうぞ肩の力を抜いて読み進めてくださいませ。
サマリ
デザインシンキングでは、失敗は「ダメだったこと」ではなく「学びのヒント」です。小さな失敗を早めに重ねることで、より良いアイデアへと近づいていけます。失敗を恐れずに動けるかどうかが、よいアイデアを生み出せるかどうかの分かれ道になるのです。
詳細
失敗は「終わり」じゃなく「途中」です
学校では、失敗すると点数が下がりました。だから多くの人は、失敗=悪いこと、と感じるようになっています。でも、デザインシンキングでは考え方がまるで違います。失敗は「まだ途中だよ」というサインです。ゴールへ向かう道の途中で「こっちじゃなかった」と気づいた、それだけのことです。むしろ、気づけたことがすでに一歩前進なのです。
早く失敗するほど、得をします
時間をかけてじっくり作り込んだものが、いざ使ってみたらまったく役に立たなかった。そういう経験、誰でも一度はあるはずです。デザインシンキングでは、それを防ぐために「早めに小さく失敗する」ことを大切にします。まずざっくりと試してみて、うまくいかない部分をさっさと見つける。そうすることで、時間もお金も無駄にせず、より早くよい答えへたどり着けます。
「やってみてわかること」は、頭の中にはありません
どんなに頭の中で考えを練っても、実際にやってみないとわからないことがたくさんあります。たとえば、新しいレシピを考えるとき。頭の中でどれだけおいしそうでも、実際に作って食べてみるまで本当のことはわかりません。デザインシンキングも同じです。アイデアは「考えるだけ」では育ちません。試してみて、反応を見て、直して、また試す。その繰り返しの中で、アイデアはどんどん磨かれていきます。
失敗を笑わない「安心できる場」が大事です
「失敗しても大丈夫」と頭でわかっていても、まわりの目が気になるとなかなか動けないものです。デザインシンキングでは、チームみんなで「失敗を責めない」という空気をつくることもとても重要です。誰かが思い切って試してみた結果がうまくいかなかったとき、「惜しかったね、次はどうしよう?」と前向きに話し合える場があると、みんながどんどん動きやすくなります。失敗に優しいチームは、それだけで強いチームなのです。
失敗した数だけ、あなたは成長しています
デザインシンキングを実践していくうちに気づくことがあります。それは、失敗を重ねた人のアイデアほど、現実に近くて使えるものになっているということです。失敗は経験のバッジです。一度試してうまくいかなかったあなたは、「それがうまくいかない理由」を知っている人になっています。その知識は、何もしていない人には絶対に手に入りません。失敗の数だけ、あなたの引き出しは増えているのです。
おわりに
失敗を怖いと思うのは、あなたがそれだけ真剣だという証でもあります。でもどうか、その怖さを少しだけ横に置いて、一歩踏み出してみてください。デザインシンキングの世界では、動いた人だけが見える景色があります。小さな失敗は、あなたをより賢く、より温かい人にしてくれるものです。次回の第11回では、「人に使ってもらって学ぶ」をテーマにお届けいたします。どうぞお楽しみに。
