サラリーマンの独立起業講座【初級編】第17回:起業に役立つネットワーク構築
サマリ
起業を成功させるには、人脈が欠かせません。この記事では、サラリーマンが在職中から構築できるネットワークの作り方を解説します。業界内の人間関係、起業家コミュニティへの参加、メンターの見つけ方など、実践的なアプローチをご紹介します。
詳細
ネットワークが起業成功に直結する理由
総務省の調査によると、起業後5年以内に廃業する企業は約50%です。その中で、経営者のネットワークが充実している企業の存続率は、そうでない企業と比べて約35%高くなるというデータがあります。
なぜでしょうか。それは、ネットワークが以下の3つを提供するからです。まず、顧客との直接的なつながり。次に、信頼できるアドバイスや情報。そして、困った時の相談相手です。つまり、ネットワークは起業時の最大のリソースなのです。
在職中からできる業界内人脈の構築
サラリーマンの強みは、既に業界内の信用があることです。まず、現在の職場での人間関係を大切にしましょう。取引先や業界内での評判は、起業後も大きな資産になります。
具体的には、業界のセミナーや勉強会に参加することをお勧めします。月1回程度の参加を目指してみてください。そこで名刺交換した相手の中から、起業時のパートナーや顧客が生まれることもあります。
また、SNSを活用するのも有効です。LinkedInやTwitterで業界の動きについて発信していれば、同じ関心を持つ人からのコンタクトが増えます。毎週2~3回の投稿を習慣づけるだけで、半年後には明らかに人脈が広がっているはずです。
起業家コミュニティへの参加
起業を予定しているなら、起業家コミュニティに参加しましょう。これらのコミュニティでは、実際に起業した人から生の情報が得られます。
一般的なコミュニティは月額1,000~5,000円程度です。あるいは無料のものもあります。実際に参加すると、メンバーの約30~40%が起業家志望です。つまり、仲間を見つける場所になります。
参加時のコツは、受け身にならないことです。セミナー後の懇親会に積極的に参加し、他のメンバーに起業予定について話してみてください。同じ業界志向の人との深い関係が生まれやすいです。
メンターを見つけるための戦略
起業後、何度も判断を迫られる局面があります。その時に相談できるメンターの存在は非常に重要です。
メンターは、必ずしも著名な起業家である必要はありません。むしろ、あなたと同じ業界で少し先を行く起業家が最適です。年齢で言えば、5~10歳上の人が理想的です。
メンターを探す方法としては、起業家コミュニティでの関係構築が最も自然です。複数の人と関係を深める中から、「この人になら相談できそうだ」と思える人が現れます。
初めてのメンタリング依頼は勇気がいります。しかし、相手も起業経験があれば、後進をサポートすることに喜びを感じる人が多いです。まずは気軽にコーヒーの約束をしてみるのをお勧めします。
デジタルツールを活用したネットワーク管理
ネットワークが広がると、人間関係の管理が課題になります。連絡先管理アプリやCRMツールを活用しましょう。
最低限、以下の情報を記録することをお勧めします。名前、連絡先、初めて会った日付、その人の事業内容、最後に連絡した日です。これにより、定期的に連絡を取る時に参考になります。
年に2~3回、思い出した人に連絡を入れるだけで、ネットワークは活性化します。特に価値提供ができる時(お役立ち情報の提供など)に連絡すれば、相手との関係もより深まります。
起業前に構築すべきネットワークの規模
では、起業前にどのくらいのネットワークがあれば十分でしょうか。
理想的には、起業に関連した「濃い」人間関係が30~50人程度です。これは、困った時に相談でき、協力を求められる関係性を指します。その他、セミナーなどで知り合った「薄い」人間関係が100~200人程度あれば、起業初期段階では充分です。
起業から1年以内に顧客を獲得する必要があります。そのうち約70%は既存ネットワークからの紹介です。つまり、起業前のネットワーク構築が、その後の経営を左右するのです。
最後に
ネットワーク構築は一朝一夕では成りません。サラリーマンの今から、地道に関係を築いていくことが大切です。3年計画で、年間30~40人の「濃い」ネットワークを作ることを目指してみてください。その時間投資が、起業後の成功確率を大きく高めるはずです。
