【ハルキゲニ男の未攻略ゲーム愛】2026年09月21日の気になる1本
今日の1本
…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『Clair Obscur: Expedition 33(クレール・オブスキュール:エクスペディション33)』だ。ジャンルはリアクティブターンベースRPG。。フランス産のRPGというのが、まずちょっと珍しい。
どんなゲーム?
舞台となる幻想的な世界「ルミエール」は「ペイントレス」という謎の存在に脅かされている。ペイントレスは毎年、モノリスに数字を描き、その年齢の人々を死に追いやるという行為を繰り返してきた。プレイヤーはその呪いを断ち切るために結成された第33遠征隊の一員として旅をすることになる。
世界観のベースになっているのは、パリが繁栄した19世紀末から1910年ごろの時代、いわゆるベル・エポック期だ。プレイヤーは当時のフランスをイメージした恐ろしくも華やかな世界を探索できる。きらびやかな美術様式と、死の恐怖が同居している。その対比が独特の雰囲気を作り出しているんだ。
バトルシステムも変わっていて、ターン制でありながら、敵の攻撃をパリィやカウンターで反撃できるシステムを採用している。コマンドバトルであるのに、プレイヤースキル次第では無傷で敵を撃破するプレイも可能で、慣れれば爽快感溢れる攻防が楽しめる。コマンドの安心感とアクションの緊張感、両方が同時に味わえる構造だ。
物語の深さも特筆すべき点で、エクスペディション33は、ペイントレスに脅かされる世界を救う異世界英雄譚として始まるが、最後はある家族が喪失を乗り越え、再生するまでの物語として終わる。表層のストーリーと、その奥に隠された真実の落差が大きい。
ゲニ男が気になる理由
フランスのインディースタジオが作った、とは思えない完成度だ。登場人物、世界観、ストーリー、音楽、ゲームシステムのすべてが秀逸で、インディーゲームとしては異例のスマッシュヒットとなった。リリースから約一か月で総販売本数300万本超えを記録した。ターン制のバトル演出がカッコよく、自然な会話と耽美的な世界観が融合していて、システム面ではドラクエやFF7リメイク、背景美術にはエルデンリング、音楽にはニーアオートマタっぽさがある、素晴らしきごちゃ混ぜ感という声がある。それぞれ別ジャンルの文脈から引っ張ってきたものを、ひとつの体験として成立させているのが凄い。
RPGというジャンルは長い歴史があって、正直「やり尽くされた」と感じることもある。だがこの作品は、古い文法を使いながら確かに新しい何かを提示している。フランスという文化的背景が、日米のRPGとは違うトーンを生み出しているんだ。それが気になる。ずっと気になっている。
こんな人にやってほしい
ターン制RPGを「古いもの」だと思っている人に、特に触れてほしい。このゲームはその認識を静かに覆す力を持っている。あとは、ストーリーの奥行きを重視する人にも向いている。それくらい、人物の描き方が丁寧だ。難易度はそれなりに高いが、怯まなくていい。パリィを覚えれば、見える景色が変わる。やってみる価値はある。…以上。
