2026年10月21日の仮想通貨動向まとめ
サマリ
ビットコインは約82,000ドル台で推移し、1ヶ月前比ほぼ横ばい。イーサリアムは約2,380〜2,420ドルと1年前から約40%下落。リップル(XRP)は1.30ドル前後で小幅な動きが続いています。3銘柄ともFRB(米連邦準備制度)の利上げ動向や地政学リスクを意識した神経質な展開となっています。
詳細
Bitcoin(ビットコイン)
ビットコインは10月20日時点で約81,400〜82,500ドルのレンジで推移しています。直近では、10月15日に一時80,915ドルまで下落する場面もありましたが、その後は持ち直しています。
テクニカル面を見ると、RSI(相対力指数)は52.01とニュートラル。200日移動平均線(72,614ドル)からは約14%上方で推移しており、中長期トレンドはまだ崩れていません。一方で20日移動平均線(83,358ドル)をやや下回っており、短期的な上値の重さが意識されます。
市場を動かした材料として、中国の第3四半期GDPが市場予想を上回ったことでリスク選好が高まりました。また、10月15日に発生した約9.57億ドル規模の大規模な仮想通貨ポジションの強制清算(ロスカット)が一時的に相場を押し下げましたが、80,000ドルのサポートラインは堅守されています。なお、1年前の水準(約110,573ドル)と比べると約26%の下落となっています。
Ethereum(イーサリアム)
イーサリアムは10月20日時点で約2,379〜2,405ドルで取引されています。1ヶ月前(約2,626ドル)比で約9%下落、1年前(約3,980ドル)比では約40%もの大幅な下落です。
下落の背景には複数の要因があります。景気後退懸念による投資家のリスクオフムードに加え、イーサリアムの共同創設者であるヴィタリク・ブテリン氏が今年初めに多額のETHを売却したことも相場の重荷となりました。時価総額は現在約2,330億ドルで、ビットコインの約1.33兆ドルと比べると大きな差があります。
一方で、イーサリアムはDeFi(分散型金融)やスマートコントラクトの基盤として引き続き活発に利用されており、ネットワーク需要の観点では底堅さも見せています。2025年8月には約5,000ドルの高値をつけており、長期的な成長余地はまだあると見るアナリストも多いです。
Ripple / XRP(リップル)
XRPは10月20日時点で1.30〜1.34ドル前後で動いています。10月15日には一時1.2827ドルまで下落しましたが、その後は買い戻しが入り持ち直しました。直近7日間では時価総額が約58億ドル減少し、市場全体の圧力を受けています。
注目イベントとして、11月1日に10億XRPのトークンアンロック(ロックされていたトークンの解放)が予定されています。過去の事例ではRipple社が解放分の約70%を再ロックしてきた実績があります。サポートライン(下値支持)は1.24〜1.28ドル、レジスタンス(上値抵抗)は1.34〜1.40ドルと分析されています。
ポジティブな材料も出ています。米国の銀行がRippleのステーブルコイン「RLUSD」を決済システムに組み込んだとの報道があり、実用面での採用は着実に進んでいます。テクニカル的には50日EMAが200日EMAを上回る「ゴールデンクロス」の状態を維持しており、崩壊はしていません。
今後の展望
3銘柄すべてに共通する最大の注目イベントは、10月27〜28日に予定されているFRB(米連邦準備制度理事会)の政策会合です。市場では12月までにもう1回の利上げが実施される確率が約92%と高く織り込まれており、金融引き締めが長期化すればリスク資産全般に下押し圧力がかかる可能性があります。
ビットコインについては、80,000ドルのサポートがしっかり機能している間は大崩れしにくい状況です。ただし、2025年10月につけた過去最高値約126,000ドルからは依然大きく乖離しており、再度の高値更新には強い材料が必要です。ブラックロックのETFへの大規模な資金流入が確認されており、機関投資家の需要が相場の下値を支えている点は明るい材料です。
イーサリアムは短期的には2,300〜2,500ドルのレンジ相場が続きそうです。DeFiや次世代ブロックチェーン技術への期待が根強いため、中長期的な反発シナリオは十分あります。リップルはFRB会合とXRPアンロックという2つのイベントを11月にかけて控えており、ボラティリティ(価格変動)が高まる可能性があります。$1.38〜$1.42への回復を予想するアナリストも存在しますが、1.28ドルを明確に割り込んだ場合はさらなる下落リスクも念頭に置いておきましょう。
全体として、相場は方向感を探る難しい局面にあります。投資は必ず余裕資金で行い、リスク管理を徹底することが大切です。
