【ハルキゲニ男の未攻略ゲーム愛】2026年10月11日の気になる1本
今日の1本
…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、「ELDEN RING NIGHTREIGN TRPG」だ。ジャンルはテーブルトークRPG、いわゆるTRPG。制作は『ダークソウル』や『エルデンリング』、『AC6』のTRPGを手掛けたゲームデザイナー・加藤ヒロノリ氏(グループSNE)『ELDEN RING NIGHTREIGN』の世界観をベースにしたテーブルトークRPG作品だ。仲間とともに広大なフィールドを3日間生き抜き、迫り来る”夜の王”との戦いを盤上で再現できる。本書はTRPGで遊ぶためのルールとプレイヤーが使用するデータ&シート、ゲームマスターが使用するエネミーデータとシナリオを掲載している。原作の持つスピード感溢れるアクションを、単純化された抽象戦闘にするゲームデザインを採用していて、キャラクターのアクションを管理する「スタミナ」という概念を「スタミナダイス」によって表現している。アナログの盤上でスタミナ管理をダイスで再現するという発想、悪くない。
マップの作り方も独特だ。野営地や遺跡、教会など、さまざまなリムベルドのフィールドを、3×3に配置したトランプカードによって再現し、”夜の雨”によって探索エリアが次第に狭くなるギミックも用意されている。A4判428ページという大判の書籍で、DLC「The Forsaken Hollows」で追加された夜渡りやエネミーも収録している。4,950円という価格もこれだけの内容があれば納得できる。
ゲニ男が気になる理由
フロムソフトウェアのゲームとTRPGの相性については、以前から考えていたことがある。原作の魅力は「理不尽な難しさ」と「謎めいた世界観の断片的な提示」だ。それをTRPGに持ち込むとき、どう落とし込むかがカギになる。
加藤ヒロノリ氏はつまり、フロム作品のTRPG化には実績がある。その人物が今度はNIGHTREIGNを、しかも原作の「3日間サバイバル」という構造そのままにアナログで再現しようとしているんだ。これは単なるライセンスゲームじゃない。ちゃんとゲームとして成立させようという意志が見える。
プレイヤーは夜渡りとなり、仲間と協力しながら過酷な世界を3日間生き抜き、強大な存在”夜の王”との決戦に挑むという構造は、TRPGのセッション設計としても完成度が高い。探索・準備・決戦という流れが1セッションに収まる。GMにとっても回しやすいはずだ。
それと、という点も見逃せない。原作プレイヤーが見知ったアイテムの名前を卓上で発見したとき、あの静かな興奮がある。それだけで十分な動機になるんだ。
こんな人にやってほしい
ELDEN RING NIGHTREIGNをプレイしたことがある人はもちろんだ。あの世界観をもう一度、しかも仲間と言葉を交わしながら体験したいなら、このTRPGは選択肢に入る。
それから、TRPGに興味はあるが難しそうで敬遠していた人にも言いたい。知っている世界観からはじめると、ルールの習得が格段に楽になるんだ。馴染みのある固有名詞が、ゲームへの入口になる。
そして、フロム作品の雰囲気が好きでTRPGをすでにやっている人。加藤ヒロノリ氏のゲームデザインがどこまでフロムの空気を盤上で再現しているか、検証するのに十分な理由があるはずだ。
やってみる価値はある。…以上。
