2026年10月01日の仮想通貨動向まとめ
サマリ
9月30日、Bitcoinは約83,500〜84,500ドル台で横ばい推移。イーサリアムは約2,670〜2,710ドルで上値が重い展開。リップル(XRP)は1.50ドル前後でレンジ相場が継続。3通貨ともに月間ではプラスを維持しつつ、重要な節目での攻防が続いています。
詳細
Bitcoin(BTC)
Bitcoinは9月30日、約83,500〜84,500ドルのレンジで推移しました。
直近1か月の価格は約77,695ドルから上昇し、月間リターンは約+8.8%となっています。一方、1年前の約114,117ドルと比べると、現在は約26%安い水準です。ここ数週間で85,000ドルを超えられず、上値の重さが目立ちます。
テクニカル面では、200日移動平均線(EMA200)が約73,693ドルに位置しており、現在の価格はその約13%上で推移しています。強気トレンドの土台は崩れていませんが、上昇モメンタムが低下している状況です。市場全体の暗号資産時価総額は約2.87兆ドルで、Bitcoinのドミナンス(市場占有率)は58.3%と高い水準を保っています。Bitcoin ETFへの資金流入は8日連続のプラスを記録しており、機関投資家の需要は堅調です。なお、Bitcoinの過去最高値(ATH)は126,080ドルで、現在はその水準からの調整局面にあります。
イーサリアム(ETH)
イーサリアムは9月30日、2,670〜2,710ドル付近で推移しました。
1か月前の約2,417ドルと比べると約+11.9%と月間では堅調なパフォーマンスです。ただし、1年前の約4,148ドルから見ると約34.8%安い水準に留まっています。上値の抵抗として2,740〜2,743ドルのゾーンが強く意識されており、この壁を抜けられるかどうかが焦点です。
直近のニュースとして、米国の現物ETHスポットETFが9月29日に221万ドルの資金流出を記録し、7日間続いていた純流入の連続記録が途切れました。また、取引所のETH残高が約12万5,000ETH増加しているとの報告があり、売り圧力が高まりつつある点に注意が必要です。テクニカルのRSIは約61で、中立からやや強気の水準を維持しています。
リップル(XRP)
XRPは9月30日、1.50ドル前後での攻防が続いています。
過去30日間では約+9.4%と月間は上昇圏内ですが、過去1週間では約1.3%下落と短期的には軟調です。9月22日以降、ほぼ毎日の終値が1.50ドル付近で引けており、この価格帯がきわめて重要なサポートラインとして機能しています。サポートは1.45ドル、レジスタンス(上値抵抗線)は1.65ドルと見られており、この範囲を明確に抜けた方向が次の大きなトレンドを決める可能性があります。
注目材料として、Evernorth Holdingsが10億ドル規模のSPAC(特別買収目的会社)を通じて約4億7,300万XRPを保有するトレジャリーをNasdaqに上場させる計画が浮上しています。また、10月1日にはXRP Ledgerのエスクロー(信託)から最大10億XRPが解放される予定で、市場への供給増加が懸念されています。一方、Flare NetworkがFXRPをローンチしたことで、XRP保有者がDeFi(分散型金融)に参加できる仕組みが整いつつあり、中長期的な需要拡大への期待もあります。
今後の展望
3通貨に共通しているのは「月間では上昇を維持しながらも、重要な節目で足踏みしている」という構図です。
Bitcoinにとっての最大の注目点は、米連邦準備制度(FRB)の利上げ継続観測です。10月のFOMCでの利上げ確率がおよそ51.5%と拮抗しており、また今週発表されるPCEインフレ指数(FRBが最重視する物価指標)の結果次第で、相場が大きく動く可能性があります。長期金利が5%超を維持している間は、BTCが85,000ドルを力強く突破するのは難しいかもしれません。
イーサリアムは2,740ドルの壁を超えられるかが当面のカギです。ETFへの資金流入が再び勢いを取り戻せるか、また200日移動平均線を下値でしっかり支えられるかを見守る必要があります。
XRPは10月1日のエスクロー解放による供給増と、Nasdaq上場計画という2つの材料が交差する局面に差し掛かっています。1.65ドルを上抜けできれば、アルトシーズン(アルトコイン全体の上昇局面)への引き金になるとの見方もあります。ベテラントレーダーの間では「XRPなくしてアルトシーズンなし」という声もあり、XRPの動向が市場全体のムードを左右する可能性が高いです。
仮想通貨市場全体の時価総額は約2.87兆ドルと大きな規模を維持しています。マクロ環境(金利・インフレ)に振り回されやすい時期ですが、機関投資家の継続的な資金流入がベースの支えになっています。短期的には慎重に、中長期的には強気シナリオを視野に入れながら市場を観察しましょう。
