今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、ファミコン用ソフト『バトルフォーミュラ』だ。ジャンルはドライビング・シューティング。だ。ファミコンという枯れたハードの末期に、こんなものが静かに産み落とされていた。知っている人間は、それほど多くない。

どんなゲーム?

変形できる車を操る縦スクロールタイプのシューティングゲームで、面によって自機が車・ボート・飛行機と変化する。自機の移動スピードはボタンの上下で自由に調節可能で、アイテムを取ることで多様なパワーアップができる仕組みだ。敏腕運び屋のジーンがテロリストから新兵器「バトルフォーミュラ」を奪取することに成功するが、エンジンをかけたとたんに警報が鳴り響き、逃避行と同時に命懸けの試乗会がスタートするというものだ。見下ろし型公道系レースゲームと縦スクロールシューティングが融合したようなゲームで、途中でなんの前触れもなく唐突に戦闘機に変形し、普通の縦シューになったりもする。敵攻撃が激しく、高難度の展開が続くムズゲーでもある。狭い道路に沿って走らなければならない制約があり、障害物に当たるとダメージを受けるし、海に落ちると一発アウトになる。そのため難易度は相当に高く、最初は面白さが分かるまでに時間がかかる作品でもある。

ゲニ男が気になる理由

ファミコン末期という時代背景が重要なんだ。スーパーファミコンがすでに世に出ていた1991年に、旧ハードであるファミコンでこのクオリティを実現していたことは、素直に驚きに値する。ファミコン基準を凌駕するゲームソフトとして評価が高く、箱付きの美品が驚きの価格で取引されるなど、ファミコンとは思えない仕上がりとなっている。レースゲームかと思いきや、かなりガッツリ目のシューティングで、ステージ構成もボスキャラも個性的、演出も見ごたえがある。スピード感もあるし、BGMもカッコいい。BGMについては近未来的でスピード感があり、不気味な緊張感のあるアレンジが独特の雰囲気を生んでいる。

当時、ファミコン通信のクロスレビューでは「ちょっと古めかしいデザインで、かなりストイックなゲーム」「自分の腕をちまちまと研いていくタイプのゲームが好きな人にはおすすめ」などと評されていた。その評価が示す通り、大衆受けする派手さより、腕と経験で少しずつ壁を越えていく快感に価値がある作品なんだ。ヒットはしなかった。だからこそ、今も静かに光っている。

こんな人にやってほしい

シューティングが好きで、一般に語られる名作は一通りやり尽くしたと思っている人に特に伝えたい。あるいは、ファミコンというハードをまだ侮っている人にも。実機を高額で集める必要はないんだ。まず触れることが大事だ。車が変形し、シューティングになる瞬間の驚きは、説明では伝わらない。自分で体験するしかない。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。