2026年07月30日の株式市場動向まとめ
サマリ
2026年7月29日の株式市場は、AI・半導体セクターの調整圧力が強まり、日本株・米国株ともに下落。日経平均は930円安で約2ヶ月ぶりに6万1000円台に沈み、米ナスダックもAI過剰投資への警戒で軟調。FOMC結果待ちのムードのなか、市場の注目は金融政策と次世代技術投資の収益性判断に集中しています。
詳細
日本株の動向
日経平均株価は前日比930円73銭(1.49%)安の6万1434円19銭で取引を終えました。28日の急落(2500円超)からの自律反発を狙った買いが先行したものの、時間外での米国半導体関連銘柄の急落やKOSPI(韓国株価指数)の一段安を受けて、午後にかけて売りが優勢となった展開です。
特に東エレクトロニクスが1銘柄で日経平均を約559円押し下げるなど、AI・半導体関連銘柄への売却圧力が継続。キオクシアホールディングスは13%安で4万円を割り込みました。一方、トヨタ自動車が7%高、日本製鉄が12連騰するなど、バリュー株への資金シフトが加速しています。
業種別では、非鉄金属・電気機器・ガラス土石製品が値下がり上位となり、輸送用機器・サービス業・小売業が買われました。FOMC結果発表を控えた様子見ムードのなか、積極的な買いは限定的な状況です。
米国株の動向
28日の米国市場はまちまち。ダウ平均は537ドル高の5万2747ドル、ナスダック総合は55ポイント安の2万4876で取引を終えました。
ナスダック100はAI関連への過剰投資懸念から276ポイント安(0.98%)の2万7763ポイント。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が大幅下落し、安値を切り下げる展開が続いています。
個別銘柄では、サンディスク、マイクロン・テクノロジー、AMD、アプライド・マテリアルズ、インテルといった半導体関連が軒並み下落。一方、ブッキング・ホールディングス、アムジェン、ネットフリックス、ペプシコなどのディフェンシブ株が買われました。格付け会社フィッチが第3四半期の世界リスク見通しで、AI大規模投資が主要信用リスクになり得ると警告したことが重荷となっています。
今後の展望
当面の相場は、28~29日開催のFOMC結果とウォーシュFRB議長の記者会見が最大の焦点。金利動向が決まることで、AI投資サイクルの持続可能性が判断される重要な局面です。
日本株では、バリュー株へのローテーションが加速する可能性がある一方で、半導体・電子機器セクターの底値形成も注視が必要。市場では日経平均の6万1000円前後が下値サポート水準として意識されています。
中期的には、AI・半導体需要の底堅さと国内消費者の購買力回復が再度の上昇エンジンになると予想されます。ただし、中東情勢の不確実性と原油価格の変動、中国企業との競争激化といったリスク要因も念頭に置いておく必要があります。決算シーズンが進むなか、企業の利益成長とガイダンス内容が株価の再構築の鍵を握りそうです。
