今からでも間に合う!サクッと生成AI講座(初心者編)第8回:AIは嘘をつくことがある
はじめに
さあ、第8回の講座の内容にまいりましょう。ここまでご一緒してきたあなたは、もうすっかりAIと仲良くなってきた頃ではないかしら。でも今日は、少しだけ大切な注意点をお伝えしなければなりません。じつはAIというものは、ときおり「嘘」をついてしまうことがあるのです。怖がる必要はありませんよ。知っておくだけで、あなたはずっとかしこくAIを使えるようになりますから。
サマリ
AIは便利なツールですが、もっともらしく聞こえても間違った情報を答えることがあります。これは「ハルシネーション」と呼ばれる現象です。AIの仕組みを少し知るだけで、上手に使いこなせるようになりますよ。大切なのは「AIを疑う目」を持つこと。今回はその基本をやさしくお伝えします。
詳細
AIはなぜ嘘をつくの?
AIは「検索エンジン」とは違います。インターネットを調べて答えを持ってくるのではありません。では、どうやって答えているのでしょう?
AIは大量の文章を読み込んで、「次にどんな言葉が来そうか」を予測することで文章を作っています。料理に例えると、たくさんのレシピを覚えたうえで「それっぽい料理」を作る料理人のようなものです。
だから、正確な情報を「知っている」わけではなく、「それらしい言葉をつなぎ合わせている」のです。その結果、もっともらしいけれど間違った情報が生まれてしまうことがあります。
「ハルシネーション」って何?
AIが事実ではないことを自信満々に答えてしまう現象を「ハルシネーション」と呼びます。日本語にすると「幻覚」という意味です。
たとえば「○○という本の著者は誰ですか?」と聞いたとき、存在しない人の名前を答えてしまうことがあります。「○○年に起きた事件の詳細を教えて」と聞いたら、まったく事実と異なるストーリーをスラスラと語り始めることもあります。
怖いのは、AIが「間違えた!」と気づいていないことです。自信たっぷりに、丁寧な文章で答えてきます。だからこそ、受け取る側の私たちが注意する必要があるのです。
どんなときに嘘が起きやすいの?
ハルシネーションが起きやすい場面をいくつかご紹介しましょう。
まず「具体的な数字や統計」です。「日本の人口は?」「売上は何億円?」といった数字は、古い情報や誤った数字が混じりやすいです。次に「最新の情報」です。AIの学習データには期限があるため、最近の出来事を聞くと間違える可能性が高まります。そして「あまり知られていない専門的な話題」も要注意です。情報が少ないテーマほど、AIは「それらしい話」を作りやすくなります。
逆に、一般的な知識や考え方の整理、文章の書き直しなどは得意です。用途に合わせて使い分けることが大切ですね。
嘘を見抜くためにできること
では、私たちはどうすればよいのでしょう?いくつかの対策をご紹介します。
ひとつめは「重要な情報は必ず確認する」こと。AIが答えた内容を、公式サイトや信頼できる資料で裏取りする習慣をつけましょう。ふたつめは「AIに聞き直す」こと。「その情報のソースは何ですか?」「本当に正しいですか?」と追加で質問すると、AIが「確信はありません」と答えることもあります。みっつめは「AIを最終決定者にしない」こと。AIはあくまでもアシスタントです。最後の判断は、必ず人間が行うようにしましょう。
それでもAIは十分に役立つ
「嘘をつくなら使わない方がいいのでは?」そう思った方もいらっしゃるかもしれません。でも、少し待ってください。
人間だって間違えることはありますよね。大切なのは「完璧かどうか」ではなく「特性を知って使いこなすかどうか」です。AIは文章を作る・整理する・アイデアを出すといった作業はとても得意です。事実確認が必要な場面では自分でチェックする、という使い方をするだけで、AIは非常に頼もしいパートナーになります。弱点を知ったうえで賢く付き合う。それが、上手なAI活用の第一歩です。
おわりに
今日はAIの少し不思議な一面に触れていただきましたね。嘘をつくと聞いて驚かれた方もいらっしゃったかもしれませんが、これを知ったあなたはもう一段階、かしこいAIユーザーになりましたよ。どんな道具にも得意なことと苦手なことがある、それは人も道具も同じこと。次回はいよいよ「AIを仕事で使う場面」についてお話しします。あなたの日常がほんの少し、もっと豊かになるヒントをご用意していますから、どうぞお楽しみに。
