今からでも間に合う!サクッと脳科学講座(初心者編)第19回:デジタルと脳への影響
はじめに
さあ、第19回の講座を始めますわよ。今回のテーマは「デジタルと脳への影響」ですわ。スマートフォンやパソコンが当たり前になったこの時代、わたくしたちの脳は日々どんな影響を受けているのか、きちんと知っておく必要がありましてよ。知らぬまま使い続けるのは、まるで地図なしで旅に出るようなもの。しっかりと学んで、デジタルと賢くお付き合いする知恵を手に入れてくださいませ。
サマリ
スマホやSNSの使いすぎは、集中力の低下や睡眠の乱れなど、脳にさまざまな影響を与えます。しかし、正しい使い方を知れば怖くありません。デジタルの特性を理解し、脳にやさしい習慣を取り入れることで、毎日をもっとスッキリと過ごせるようになります。
詳細
スマホを見すぎると集中力が落ちるのはなぜ?
スマホを手放せない人、実はとても多いですよね。通知が鳴るたびにチラッと見てしまう。この「ちょっと確認」の繰り返しが、実は脳にとって大きな負担になっています。
脳は、一つのことに集中しているときに一番うまく働きます。ところが通知が来るたびに「今やっていたこと」から「通知の内容」へと意識が切り替わります。この切り替えそのものに、脳はかなりのエネルギーを使うのです。
研究によると、一度気が散ると元の集中状態に戻るまでに約20分かかるとも言われています。スマホを頻繁に確認するだけで、仕事や勉強の効率がガクッと下がってしまうのです。
SNSが「もっと見たい」をやめられなくなる仕組み
SNSをスクロールし続けてしまうのは、意志が弱いからではありません。脳の仕組みがそうなっているのです。
脳には「ドーパミン」という物質があります。何か良いことがあったとき、嬉しいと感じさせてくれる物質です。SNSの「いいね」や新しい投稿を見るたびに、脳はこのドーパミンを少しずつ出します。
ポイントは「少しずつ、予測できないタイミングで」という点です。いつ「いいね」がつくかわからない。次のスクロールで面白い投稿に出会えるかもしれない。この「かもしれない」感覚が、脳をわくわくさせてやめられなくさせるのです。パチンコと仕組みはよく似ています。
ブルーライトと睡眠の深い関係
「寝る前にスマホを見るのは良くない」とよく聞きますよね。これには脳科学的な理由があります。
スマホやパソコンの画面からは「ブルーライト」という種類の光が出ています。この光を目が感じると、脳は「まだ昼間だ」と勘違いします。すると、眠くなるために必要な「メラトニン」という物質の分泌が抑えられてしまいます。
結果として、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりします。脳は寝ている間に記憶を整理したり、疲れを回復させたりしています。睡眠が乱れると、翌日の集中力や気分にも悪影響が出るのです。就寝1時間前はスマホを遠ざけるだけで、睡眠の質がぐっと改善されます。
マルチタスクは実は脳に向いていない
「メールを見ながら会議に参加する」「音楽を聴きながら勉強する」といったマルチタスク。なんとなく効率が良さそうに思いますよね。でも、脳は実は同時に複数のことをこなすのが得意ではありません。
正確には、脳は「同時にやっている」のではなく、「超高速で切り替えている」だけです。この切り替えのたびにエネルギーを消費するため、どの作業も中途半端になりやすく、ミスも増えます。
デジタル環境は特にマルチタスクを誘いやすい環境です。だからこそ、「この時間はこれだけ」と決める「一点集中」の習慣が、脳をとても助けてくれます。
デジタルデトックスで脳をリセットしよう
デジタルの影響を知ったうえで、上手に距離を置く時間を作ることが大切です。これを「デジタルデトックス」と言います。
難しく考える必要はありません。食事中はスマホをテーブルに置かない。週末の朝1時間はスマホを触らない。散歩中はイヤホンを外してみる。こんな小さな習慣から始めるだけで十分です。
デジタルから離れた時間、脳は「ぼんやりモード」に入ります。このぼんやりタイムが、実はアイデアを生んだり、気持ちをリセットしたりするのに欠かせない時間なのです。忙しいからこそ、あえて何もしない時間を作ることが、脳を守る大切な習慣になります。
おわりに
いかがでしたでしょう。デジタルは便利なものですが、脳への影響を知らずに使い続けるのはもったいないことですわ。通知を減らす、寝る前のスマホをやめる、ぼんやりする時間を作る。たったこれだけで、あなたの脳はずいぶんと喜ぶはずですわよ。次回は「運動と脳の関係」をテーマにお届けしますわ。体を動かすことが脳にどれほど素晴らしい影響を与えるか、楽しみにしていてくださいませ。
