2026年09月25日の株式市場動向まとめ
サマリ
9月25日、日本株は米国半導体株の上昇を受けて買いが先行。日経平均は前営業日比864円高で65,883円と底堅い推移を見せています。一方、米国株は前日のインフレ懸念から小幅反落。ハイテク株と金利上昇、地政学リスクのバランスが市場のテーマとなっています。
詳細
日本株の動向
日本市場は堅調です。24日の日経平均は1.33%上昇し、65,883円で引けました。この背景には、連休中の米国市場でナスダック総合指数が1.96%上昇し、特にフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が8.06%上昇したことがあります。
日本株を支えるプラス要因は複数あります。まず、外為市場で円安が進行。1ドル158円20銭台まで円安・ドル高に振れており、輸出企業の収益増加期待が買いを呼びました。次に、AI関連株や半導体関連銘柄が強気相場を主導しています。これらは今年の上昇を牽引してきたセクターであり、引き続き市場の注目が集まっています。
ただし、上値には注意が必要です。日経平均の25日移動平均線が65,400円台にあり、ここが重要な上値抵抗線として意識されています。また、米長期金利の上昇は依然として株価の重しになっているほか、米中首脳会談を控えて様子見姿勢の投資家も多くいるようです。
米国株の動向
米国株は調整が続いています。23日のS&P500は0.75%下落し、7,706ポイントで取引を終えました。9月購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を上回る強い数字となったことで、逆説的にインフレ再燃への警戒が高まったのです。
この結果、米国債利回りが上昇し、ハイテク株を中心に売圧がかかりました。セクター別では11セクター中10セクターが下落。唯一上昇したのはエネルギー株のみで、原油価格上昇(米国とイランの和平協議の先行きが不透明なため)がエネルギー関連企業の株価を支えています。
注目点は、連邦準備制度理事会(FRB)のバー理事が政策調整に前向きな姿勢を示していることです。これにより、10月の利上げ観測が一段と強まっているとの指摘もあります。つまり、市場が「米国の金融引き締めが続く」という見通しで織り込み始めているわけです。
今後の展望
今後の株式市場は、大きく三つの要因で左右されそうです。
第一に、インフレと金融政策のバランスです。強い経済指標と金利上昇のジレンマが続けば、ハイテク株などの高バリュエーション銘柄への圧力は継続する可能性があります。
第二に、AI相場の「実」が問われる局面に入っていることです。企業の巨額AI投資に対し、市場は具体的な収益増加を求めています。決算シーズンでのハイテク企業の実績が、相場の分岐点になるでしょう。
第三に、地政学リスクです。米国とイランの関係、米中関係の動向が原油価格やドル円相場を通じて、日本株にも影響を与えます。
専門家の見通しでは、日経平均の年末目標は概ね63,000円から68,000円のレンジが示唆されており、現在65,883円という水準は、そのほぼ中盤に位置しています。米国株も年末8,000ポイントという目標を掲げるアナリストがいる一方で、8~10月の調整リスクも指摘されています。ボラティリティ(価格変動)を意識しながら、企業業績の堅調さに支持される相場が続く可能性が高いと言えるでしょう。
