2026年09月09日の株式市場動向まとめ
サマリ
9月の日本株は金融政策の不透明性と中東情勢の懸念で揺れています。日経平均は今年の上昇相場を続けつつも、直近の長期金利上昇と円高が重しになっています。米国株も同様に金利動向への警戒感から小動きが続いています。ただ両市場とも企業業績は堅調で、年後半の回復期待は依然として保たれています。
詳細
日本株の現況
日銀が9月17日~18日の金融政策決定会合で政策金利を1.0%前後から1.25%に引き上げるとの観測が高まっており中東情勢の改善が進まないなか、日米の金融政策を意識した動きが続いており、企業業績は良好なものの、当面は米国のインフレを意識した一進一退の展開が想定されます米国株式は上昇。月前半は中東情勢をめぐる不安が緩和したことに加え、軟調な米経済指標の結果を受けて9月のFOMC利上げ観測が後退し上昇しました。ただし月後半は米国とイランによる協議の不透明感が意識され、原油高によるインフレ懸念から売りが優勢となったものの、月を通してみると上昇2026年末のS&P500目標が従来の7,700ポイントから8,000ポイントへ引き上げられており、この水準は2027年の予想EPS(1株当たり利益)403.8ドルの約20倍であり、利益成長が想定どおり進めば到達できる水準S&P500の12ヶ月先予想EPSは足元で300を超え、EPS拡大に伴いPER(株価収益率)が直近の22~23倍レンジから20~21倍レンジに収束すると想定されており、2026年末に7,200、2027年末に7,450と高値を更新していくと見込まれています。
今後の展望
両市場の今後のポイントは「金利と為替」そして「中東情勢」の3つです。
日本株については、日銀の9月会合での利上げ決定が大きな試金石となります。長期・超長期金利の上振れが見込まれ、日銀が9月に利上げを決めれば長期金利にも上昇圧力がおよぶとみられますとされており、利上げの段階的な実施であれば長期的には企業収益の改善へと繋がる可能性があります。
米国株に関しては、AIセクターへの期待が支え続けると見られます。AI需要は拡大の黎明期にあり、AIによる生産性改善の顕在化が上振れ要因として挙げられ、乱高下しながらも大崩れはしにくい展開が続きやすいと見込まれています。
今のところ相場は「調整局面か継続上昇の初期段階か」の判断が難しい状況です。短期的なボラティリティは覚悟しながら、中長期的には企業業績の改善と金融政策の段階的な転換が投資判断の軸になると言えるでしょう。
