2026年07月25日の株式市場動向まとめ
サマリ
日本株は7月24日に大幅下落し、日経平均が2.73%の下げで終値6万4,611円となりました。米国株でもアルファベットの決算悪化を受けてナスダックが1.87%下落するなど、AI関連への過剰投資懸念が市場全体を圧迫しています。原油高とインフレ懸念も重しとなっており、今後の企業決算と金利動向が市場を左右する局面です。
詳細
日本株の現況
日本株は現在、大きな調整局面を迎えています。7月24日の日経平均株価は前日比1,811円45銭安(2.73%)の6万4,611円で取引を終えました。この下落は、先週7月17日の歴史的暴落に続く弱さを示しており、AI・半導体関連銘柄を中心とした売却圧力が続いています。
注目すべき点として、7月21日には一度の強い反発(+3.26%、+2,091円)が見られたものの、その後の戻り売りによって再び下落に転じています。東証プライム市場では値上がり銘柄数が564にとどまっており、市場全体の広がりに欠ける展開となっています。半導体・電気機器関連銘柄の動きが指数を大きく左右しており、業種による濃淡が顕著です。
米国株の現況
米国株市場は決算シーズンの重しを受けて下落が続いています。7月23日のナスダック100は前日比543ポイント安(1.87%)の28,454ポイント、S&P500は90ポイント安(1.21%)の7,408ポイントで終了しました。
特に大きな影響を与えたのがアルファベット(Google)の決算です。AI関連への過剰投資が明確になったとして、市場の失望売りを招きました。これがマグニフィセント7(大型テック企業)全体に売りを波及させ、コミュニケーション・サービスセクターが5.20%、一般消費財が5.12%下落するなど、広がりのある下げとなっています。
一方、中東情勢の緊迫化に伴う原油価格上昇が、インフレ再燃懸念を生み出し、米連邦準備制度による追加利上げ観測を強めています。これが成長株への重しになっている一因です。
今後の展望
今後の株式市場は、複数の要因が交錯する複雑な局面が続くと見られます。まず注目すべきは、AI投資の「過剰」判定です。アルファベットの決算で浮き彫りになった大型テック企業のAI関連支出への市場の見方が、他の企業決算を通じてさらに明確化していくでしょう。企業収益の実態がバリュエーション(株価の妥当性)を支えるかが焦点です。
次に、原油価格と長期金利の動向です。中東情勢が緊迫化するなかで、エネルギー価格の上昇がインフレにつながる可能性があります。特に米国で利上げ観測が強まると、成長株には逆風となります。日本でも円安進行による輸入物価上昇への対応が問われることになるでしょう。
短期的には、両市場ともボラティリティ(変動性)の高い展開が続くと予想されます。個別企業の決算内容が一段と重要になり、市場全体の広がりを持つ反発を待つには、業績確認を通じた企業評価の見直しが必要な局面です。特にAI関連以外の企業群が買われるセクタローテーション(業種入れ替え)の可能性にも注目です。
