2026年07月20日の株式市場動向まとめ
サマリ
日本株は先週の調整局面から反発が期待される局面です。17日の急落後、AI・半導体関連株に自律反発狙いの買いが入りやすく、21日の取引再開に向けて上昇機運が高まっています。米国株はAI関連設備投資への懸念から調整が続いており、企業業績の堅調さが下支え材料になっています。
詳細
日本株の動向
日経平均は複雑な値動きが続いています。17日には前日比2694円(4.0%)の急落で6万4141円となり、6月25日の最高値からの下落率が10%を超え、調整局面入りが確認されました。この背景には、世界的なAI・半導体関連株の売却圧力が影響しています。
ただし、19日には火曜日に0.74%上昇し、67743円で取引を終えました。AI・半導体関連の割安感から買い戻しが入り、損失の一部を回復した形です。テクノロジー株ではキオクシアホールディングスが3%、アドバンテストが3.3%など複数の銘柄が上昇しています。
7月20~24日の週は日本株が反発する可能性が高いと見られています。21日の取引開始は連休明けとなり、直近で売りが目立ったAI・半導体関連株に自律反発狙いの買いが入りやすい環境が整っています。
米国株の動向
S&P500は調整局面の真っただ中にあります。17日の取引では、ダウ平均が0.77%下落、S&P500が1.01%下落、ナスダックが1.40%下落と広い下落が見られました。S&P500の終値は7475.69で、フィラデルフィア半導体株指数は6月の高値から20%以上下落し、テクニカルなベアマーケット入りしています。
売圧の主な要因は、AI関連の巨額な設備投資が十分なリターンを生み出せるかという懸念です。中国のメモリーメーカーや新興AI企業など競合企業の台頭が投資家の注目を集める中で、過熱していた投機マネーが一気に逆流しました。
一方で、企業業績は堅調さを保っています。S&P500採用企業の全体利益は前年同期比で20%を超える高い伸びが見込まれており、早期決算発表では約90%が予想を上回っています。この底堅い業績が相場の下支え要因となっています。
今後の展望
市場全体は短期的な調整局面にありますが、中期的には上昇基調が続く可能性が高いと見られています。
米国株については、野村證券はS&P500の2026年末目標を7500に引き上げており、2027年末は7900と予想しています。実質GDP成長率が前年比2.2%増と見込まれ、企業の利益拡大が期待できる環境が続くと考えられます。
ただし、目先は不安定で調整には時間がかかるとの見方も多いです。米イランの地政学的緊張やインフレ再燃リスク、FRBの金利政策動向など複数の変数があり、投資家は慎重な姿勢を保つ必要があります。
日本株についても、米国株の動きに大きく影響を受ける傾向が続きます。来週の日経平均反発が実現するかどうかは、米国株のテクノロジー関連の持ち直しが重要なポイントになるでしょう。AI技術の実用化と企業利益への貢献が、次のマーケット・サイクルを左右する重要要素となります。
