サマリ

ドル円は161円台で推移。米国のインフレ根強さを背景にFRBの年内利上げ観測が強まり、ドル買いが優勢。一方、政府・日銀による円買い介入警戒により162円突破が難しい状況が続いています。来週は米雇用統計が注目イベントです。

詳細

ドル円の現状と展開

先週のドル円は161円台後半で推移し、週末時点で161.75円付近の水準に。中心的な動きを牽引しているのは、米国のインフレの粘り強さです。米5月PCEデフレーター(物価指数)が約3年ぶりの高い伸び(前年比+4.1%)を記録したことで、FRBの利上げ期待が意識されました。

FOMCではウォーシュ新議長がインフレ重視の姿勢を示し、ドットプロット(金利見通し図)で利上げを支持する委員が半数近くに上りました。この結果、米長期金利が上昇し、日米の金利差が拡大。理論的には金利が高い通貨(ドル)が買われやすくなり、円売りが加速しています。

ただし、現在161円台後半は政策当局による円買い介入の警戒水準。市場では「162円台に乗せれば介入が入る可能性が高い」との見方が根強く、上値が重くなっています。

ユーロドル・ポンドドルの動き

ユーロドルは1.13ドル台に下落。タカ派的なFRBの姿勢とドル買いの環境で、対ドルではユーロが売られました。一方のユーロ円は183円付近で推移。ドル円の上昇を上回るペースで円安が進みましたが、上値184.50円では売り圧力が意識されています。

ポンドドルは1.31ドル台で推移。英国の経済指標が弱めの結果となったこともあり、ポンドもドルに対して売られています。

その他のクロス円ペア

豪ドル円は111円台、カナダドル円は113円台での狭いレンジ取引が続いています。これらのペアはリスク回避地合いと円安トレンドの綱引きとなっており、方向感が出にくくなっています。

今後の展望

来週の重要イベント

6月29日からの週の最大の焦点は、7月2日(木)の米雇用統計です。非農業部門雇用者数と平均時給の伸びが注目されます。労働市場が底堅く、賃金上昇が続いていると確認されれば、インフレ圧力が残ると判断され、ドル買いがさらに強まる可能性があります。その場合、ドル円は162円台を試す可能性も出てきます。

一方、雇用統計が市場予想を下回れば、FRBの利上げ見通しが後退し、ドル売りが優勢となるシナリオも考えられます。

構造的な背景

2026年の為替相場を長期的に見ると、日米の金利差が最大のドライバーとなっています。米国の経済成長が堅調で、FRBが大幅な利下げを急ぐ必要がないため、ドル高圧力が継続する見込み。対して日本は円高が物価上昇や株価に悪影響を与えるため、急激な利上げが難しく、金利差は当面縮まりにくい状況が続くでしょう。

野村證券は2026年末のドル円見通しを152.5円としており、現在の161円台から若干の調整を見込んでいます。ただし、中東情勢やトランプ政権の政策など不確定要因も多く、ボラティリティは上昇しやすい局面だと言えます。

市場参加者の心理

162円を前にした神経戦が続いています。市場では円ショート(円を売ったポジション)が積み上がっており、当局の介入が入った場合には、これらのポジション買い戻し(ショートカバー)が一気に起こる可能性があります。つまり、介入のきっかけさえあれば、相場が大きく動く下地ができているわけです。テクニカル面でも重要な節目であり、このポイントでの値動きに注視が必要です。

結論として、ドル円は米雇用統計と当局介入のバランスを見極める週となりそうです。トレーダーは過度な上値追いを避けつつ、下値サポートを意識した慎重な取引姿勢が求められます。

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oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりする、愛すべき全知全能のアホ。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。