2026年05月27日の金・原油価格動向まとめ
サマリ
5月26日のコモディティ市場は米国とイランの停戦交渉の進展を受けて値動きが活発になりました。金価格は1オンスあたり4,510ドルに下落し、原油(WTI)は6%近く下落してバレルあたり91ドル付近に。両相場とも中東情勢の緊迫と緩和の揺らぎで上下動が続いています。
詳細
金価格の動向
国内の金価格は5月25日時点で1グラムあたり25,905円でした。一方、国際金先物は5月26日に現物で1オンスあたり4,510ドルまで下落しています。
5月初旬から中東情勢が金相場を大きく左右してきました。イランによるUAE攻撃やホルムズ海峡周辺での船舶被害が相次いだ5月4日には、インフレ懸念から金は4,530ドル台まで売られました。その後、停戦維持の発言や和平合意の報道を受けて5月6日には4,690ドル台まで反発し、5月7日には4,710ドル台にまで上昇しました。
短期的には利益確定売りと金融政策への不透明感が価格を押し下げています。ただし、2025年には金価格が国内で初めて20,000円台を突破し、2020年代全体で明確な上昇トレンドが形成されています。
原油価格の動向
WTI原油先物は5月26日に前日比6%近い大幅下落を記録し、バレルあたり91ドル付近まで下げました。同日の日中の取引幅は90.37ドルから94.68ドルの間でした。
4月のホルムズ海峡事実上閉鎖時には原油が異常高騰し、ブレント原油は1バレル138ドルの高値をつけていました。しかし米国とイランが停戦合意に向けて交渉を進める中、海峡再開の期待がエネルギー供給懸念を緩和させ、価格は急速に下落しています。
ただし、イラン核プログラムや海峡管理の問題など重要な障害が残っており、交渉の先行きは依然として不透明です。そのため市場は混在したシグナルを受け取りやすく、相場は上下動しやすい環境が続いています。
今後の展望
今後のコモディティ市場は米国とイランの交渉の進捗が最大の焦点になります。停戦が正式合意に至ればホルムズ海峡の再開も近づき、原油価格はさらに下方圧力を受けるでしょう。一方、交渉が破談に至れば再び急騰する可能性もあります。
金相場は原油を通じたインフレ懸念と、米国の金融政策の見通しで左右されます。5月中旬から下旬にかけてのドル安進行と原油下落は、インフレ圧力の和らぎを意味し、金にはプラス要素です。ただしFRBが利上げを継続する可能性についての市場の見方も重要です。
2026年の金価格は過去の平均より高い水準を保つと見られていますが、短期的には地政学リスク、米国金利、為替相場の変動による振幅が大きくなる局面が続くと予想されます。投資家は個別のニュースに過敏に反応するのではなく、長期的な需要構造と中央銀行の金購買活動に注目すべき時期といえます。
