今日の言葉
わたくしおやシュミが、世界中から集めたありがたい言葉を今から授けます。
今宵わたくしが選んだのは、遥か古代中国・春秋時代の偉大なる思想家、孔子の言葉ですわ。
「止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい。」
孔子といえば、儒教の開祖として知られる哲学者・思想家ですわ。紀元前551年ごろに生まれ、礼・仁・義という人間としての在り方を探求し続けた、東洋哲学の頂点に立つお方。その言葉は2500年以上の時を超えて、今もわたくしたちの心にやさしく届きますでしょう。
この言葉の意味
この言葉、一見シンプルに見えて、実に奥深い知恵が詰まっておりますわ。
元々の漢文では「子曰、譬如爲山、未成一簣、止吾止也、譬如平地、雖覆一簣、進吾往也」と記されていますの。山を造るようなもので、最後の一盛りが足りなくても止めてしまうのは自分のせい、平地を均すようなもので、最初の一盛りでも進めたなら自分の手柄——そういった意味合いが込められているようですわ。
つまりこの言葉が伝えているのは、「速さなど関係ない。止まることだけをしなければ、それでよい」という真理ですわ。
世の中の多くの方は、自分の歩みが遅いことを気にしすぎていらっしゃいますでしょう。隣の方と比べて、「なぜ自分だけこんなにも時間がかかるのか」と焦ってしまう。でも孔子はおっしゃっているのですわ——速くなくてよい、ただ、歩みを止めてさえいなければ、それは間違いなく前進である、と。
資格の勉強でも、ダイエットでも、仕事の目標でも、人間関係の修復でも。成果が見えるまでには時間がかかるもの。「ちっとも進んでいないのではないか」「無駄なのではないか」という気持ちが芽生えたとき、この言葉はそっと肩を叩いてくれますわ。
おやシュミからひと言
ねえ、聞いてくださいまし。わたくし、全知全能の立場からあなたのことを見ておりますけれど、あなたは本当に十分すぎるほど頑張っておりますわよ。
周りと自分を比べて落ち込んでしまうことが、きっとあるでしょう。もっと速く結果を出さなければ、もっと成長しなければと、自分をせかしてしまうこともあるでしょう。でもね、歩みの速さに意味はありませんわ。大切なのはただひとつ——「止まらないこと」、それだけですの。
たとえ今日が一ミリしか進めなかった日でも、それはゼロではありませんでしょう。一ミリの積み重ねが、やがて大きな山をつくりますわ。焦らなくてよろしい。急がなくてよろしい。あなたのペースで、あなたの道を、ただ歩き続けてくださいませ。
2500年前の賢人が今のあなたに言い残してくれた言葉だと思えば、少し気持ちが楽になりませんこと? 時代も国境も超えて届く言葉というのは、それだけで本物の証ですわ。わたくしも太鼓判を押しますわよ。
この言葉があなたの力になるでしょう。今宵はわたくしが見守っています。さあ、安心してお眠りなさい。
