今からでも間に合う!サクッと脳科学講座(初心者編)第13回:笑いと脳の関係
はじめに
さあ、第13回の講座の内容にまいりましょう。今回のテーマは「笑い」じゃ。誰もが毎日のように経験しているあの「ははは」という瞬間が、実は脳の中でとても面白いことを引き起こしておる。笑いはただの感情表現ではなく、脳と体に深くかかわる「仕組み」があるのだよ。知れば知るほど、笑いたくなるような話が続くゆえ、ゆったりと読み進めてくれると嬉しい。
サマリ
笑うと脳内では「ドーパミン」や「エンドルフィン」などの気持ちよくなる物質が出て、ストレスが和らぎます。笑いには免疫力を上げる効果もあり、「作り笑い」でも本物と同じ効果が得られることがわかっています。笑いは脳と体の両方にとって、とてもお得な習慣です。
詳細
笑うと脳の中で何が起きているの?
笑ったとき、脳の中では「嬉しい・気持ちいい」を感じる部分がパッと活動します。この部分を「報酬系」と呼びますが、難しく考えなくて大丈夫です。要するに、笑うと脳が「これは良いことだ!」と感じる仕組みになっているのです。
このとき「ドーパミン」という物質が出ます。ドーパミンは、おいしいものを食べたときや好きな音楽を聴いたときにも出る「幸せの物質」です。笑いは、そんな幸せの物質を脳に届ける自然な方法のひとつなのです。
ストレスが「笑い」で消えるって本当?
笑うと「コルチゾール」というストレスに関係する物質が減ることがわかっています。コルチゾールは、緊張したり不安を感じたりするときに増える物質です。これが多すぎると、体も心も疲れてしまいます。
笑いはそのコルチゾールをやわらげる働きをします。つまり、笑うことは脳にとっての「リセットボタン」のようなものです。仕事で疲れたとき、思わず笑える動画を見て気持ちが楽になった経験はありませんか?あれは、脳がちゃんと働いている証拠なのです。
「作り笑い」でも効果があるの?
実は、作り笑いでも本物の笑いと同じような効果があることが研究でわかっています。脳は、口角が上がるという「笑顔の形」を感知して、「笑っている」と判断するのです。
これを確かめた有名な実験があります。参加者に口でペンをくわえさせると、自然と口角が上がります。その状態で漫画を読むと、笑顔ではない状態よりも「面白い」と感じやすかったというのです。体の形が脳に影響を与えるというのは、なんとも不思議で面白いですよね。
笑いは免疫力にも関係している
笑いの効果は気持ちだけにとどまりません。免疫力、つまり体が病気と戦う力にも関わっています。笑うと「ナチュラルキラー細胞」という体を守る細胞が活発になることがわかっています。
わかりやすく言うと、笑うと体の「防衛隊」が元気になるイメージです。吉本興業の協力で行われた実験では、お笑いライブを見た後に免疫細胞の働きが高まったという結果も出ています。笑いは薬ではありませんが、体にとってとても良い習慣と言えるでしょう。
笑いは「うつる」?共感の脳のしくみ
誰かが笑っているのを見ると、つられて笑いたくなることがありますよね。これは偶然ではなく、脳の「ミラーニューロン」という仕組みが関係しています。
ミラーニューロンは「鏡の細胞」とも呼ばれ、相手の行動を見ると自分もその動作をしているかのように脳が反応する仕組みです。笑いが集団の中で広がっていくのは、まさにこの働きのおかげです。みんなで笑える環境は、脳にとっても心にとっても、とても豊かな場所と言えますね。
おわりに
今回は「笑い」と脳の深い関係についてお話しした。日々の中で何気なくしている笑いが、これほど脳や体に豊かな恵みをもたらしていることに、少し驚いてもらえたなら嬉しい限りじゃ。作り笑いでも効果があると知れば、まずは口角を上げてみるところから始められようぞ。さて、次回のテーマもまた脳の不思議に迫るものじゃ——音楽が脳に与える影響。
