今からでも間に合う!サクッと脳科学講座(初心者編)第4回:記憶の仕組み
はじめに
さあ、第4回の講座を始めますわよ。今回のテーマは「記憶の仕組み」ですわ。「昨日食べたものは忘れるのに、昔の歌詞はスラスラ言える」なんて経験、あなたにもございましてよ。それはね、脳がちゃんと理由あって記憶を選り分けているからですの。この不思議な仕組みを、今日はわかりやすくお伝えしますわ。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。
サマリ
記憶には「短期記憶」と「長期記憶」があり、脳は情報をふるいにかけて保存しています。繰り返しや感情と結びつくことで記憶は定着しやすくなります。また、睡眠が記憶の整理に大きく関わっていることも重要なポイントです。日常の習慣を少し変えるだけで、記憶力はぐっと上がります。
詳細
記憶には「短期」と「長期」の2種類がある
まず、記憶には大きく2つの種類があります。
ひとつは「短期記憶」。これは、今この瞬間に頭の中に一時的に置いておける情報です。たとえば、電話番号を聞いてすぐかけるときに使う記憶がこれです。でも、ちょっと時間が経つと消えてしまいます。
もうひとつは「長期記憶」。こちらは、何日も何年も残る記憶です。自転車の乗り方や、幼いころの思い出などがこれにあたります。
脳は、短期記憶の中から「これは大事だ」と判断したものだけを長期記憶に移していきます。全部をずっと覚えていたら、脳がパンクしてしまいますからね。
記憶が定着するカギは「繰り返し」
では、どうすれば長期記憶に残せるのでしょうか。
一番シンプルな答えは「繰り返すこと」です。同じ情報を何度も見たり聞いたりすると、脳は「これは重要な情報だ」と判断します。そして、記憶として定着しやすくなります。
これは、脳の中の「海馬(かいば)」という部分が担当しています。海馬は、情報を整理して長期記憶に送る「仕分け担当」のようなものです。繰り返しによって、この仕分けがよりしっかり行われます。
勉強で「1回読んだだけでは覚えられない」のは、脳の仕組みからすると当然のことなのです。
感情と結びつくと忘れにくくなる
「初めて告白した日のことは細かく覚えている」という経験はありませんか?
これは、感情が強く動いたときに記憶が定着しやすくなるからです。脳の中で感情を処理する「扁桃体(へんとうたい)」という部分が興奮すると、海馬に「これは大事!しっかり記録して!」と信号を送ります。
つまり、「楽しい」「びっくりした」「感動した」という感情とセットになった出来事は、記憶に深く刻まれるのです。勉強でも、内容をドラマや物語に結びつけて学ぶと覚えやすいのは、この仕組みのおかげです。
寝ている間に記憶は整理される
実は、記憶の定着に欠かせないのが「睡眠」です。
寝ている間、脳は休んでいるわけではありません。むしろ、その日に受け取った大量の情報を整理して、大事なものを長期記憶に移す作業をせっせと行っています。
「一夜漬けで試験勉強をしたのに、翌日には忘れていた」という経験はありませんか?それは、睡眠が足りずに記憶の整理が追いつかなかったからです。逆に、しっかり眠った翌朝は、前日に学んだことがスッキリ頭に入っている感覚になることがあります。これは脳が夜の間に仕事をしてくれた証拠です。
記憶力を上げるための3つのコツ
ここまでの話をふまえると、記憶力を上げるためのコツが見えてきます。
ひとつ目は「何度も繰り返すこと」。1回でなんとかしようとせず、間隔をあけて何度も復習しましょう。
ふたつ目は「感情を動かすこと」。勉強でも仕事でも、「面白い!」「驚いた!」という気持ちを大切にすると記憶に残りやすくなります。
みっつ目は「しっかり眠ること」。学んだ後はきちんと睡眠をとることで、脳が記憶を整理してくれます。特別な訓練がなくても、この3つを意識するだけで記憶の定着度がぐっと変わってきます。
おわりに
今回は記憶の仕組みについて学びましたわね。繰り返し・感情・睡眠、この3つが記憶の大切なカギだとおわかりいただけましたでしょう。脳はあなたの味方ですわ。正しい使い方を知れば、もっとうまく働いてくれますのよ。次回は「集中力の仕組み」についてお話しますわ。どうぞお楽しみに。「知ることは、自分を変える第一歩。また次回もご一緒しましょうね」
