はじめに

さあ、第5回の講座の内容にまいりましょう。ここまで一緒に歩んできたあなたは、もうすっかりAIと仲良しになりかけているのではないかしら。今日はいよいよ、AIがどうやって文章を作り出しているのか、その不思議な仕組みに迫りますよ。難しく聞こえるかもしれないけれど、ご心配なく。身近な例えでやさしくほぐしてまいりますから、どうぞ気楽に読み進めてくださいね。

サマリ

AIが文章を作る仕組みは、「次に来る言葉を予測する」というシンプルな積み重ねです。膨大な文章を学んだAIは、言葉と言葉のつながりを覚え、自然な文を生み出します。今回はその仕組みを、日常の言葉でやさしく紐解いていきます。

詳細

AIは「次の言葉当てゲーム」が得意

AIが文章を作るとき、実はとてもシンプルなことをしています。「次に来る言葉は何だろう?」を繰り返しているだけなのです。

たとえば「今日はいいお——」と言われたら、多くの人は「天気ですね」と続けますよね。AIもまったく同じように、「この言葉の後には、どんな言葉が来ることが多いか」を考えながら文章を作っています。

これを何度も何度も繰り返すことで、一文、そして一段落、そして長い文章が出来上がっていくのです。

たくさんの文章を「お手本」として学んでいる

では、AIはどうやって「次の言葉」を知るのでしょうか。答えは「猛勉強」です。

AIは、本・ニュース・ウェブサイトなど、インターネット上の膨大な文章を読み込んでいます。その量はおよそ、人間が何万年もかけて読む量にも相当するほどです。

それだけ大量の文章から「この言葉の後にはこれが来ることが多い」というパターンを学び取っているのです。人間でいえば、幼い頃から大量の本を読んで言葉のセンスを磨いてきたようなイメージですね。

確率で言葉を選んでいる

AIは言葉を選ぶとき、「これが正解!」と断言するのではなく、「この言葉が来る可能性が一番高い」という確率で選んでいます。

たとえば「桜が——」の後には「咲いた」が来る確率が高く、「転んだ」が来る確率は低い。AIはそうした確率の大小を計算して、自然に聞こえる言葉を選んでいるのです。

だからこそ、AIの文章は人間が書いたようにスムーズに読めるのですね。

あなたの質問が「道しるべ」になる

AIは最初から決まった文章を持っているわけではありません。あなたが入力した言葉をヒントにして、その場で文章を作り上げています。

「旅行のおすすめを教えて」と入力すれば、旅行に関連する言葉のパターンをたどって文章を作ります。「悲しい詩を書いて」と頼めば、悲しみにまつわる言葉を選んで詩を作ります。

あなたの問いかけが、AIにとっての「スタート地点」になっているのです。問いかけ次第で、AIの答えはまったく変わります。これが、第3回でお話しした「プロンプト」の大切さにもつながっていますよ。

AIは「意味」を理解しているの?

ここで少し気になる疑問が浮かぶかもしれません。「AIは言葉の意味をわかって書いているの?」という問いです。

正直に申し上げると、AIは人間のように「意味を感じている」わけではありません。あくまでも、言葉と言葉の統計的なつながりをたどっているだけです。

でも、そのつながりが非常に精巧であるために、まるで意味を理解しているかのような自然な文章が生まれてくるのです。すごいことですよね。仕組みはシンプル、でも結果は驚くほど豊かなのがAIの面白いところです。

おわりに

いかがでしたか。AIが文章を作る仕組み、少しずつ親しみを感じていただけたかしら。難しい数式や魔法があるわけではなく、「言葉のつながりを学び、次の言葉を予測する」という積み重ねが、あの流暢な文章を生み出しているのですよ。知ってしまえば、なんだか愛らしくもありますね。次回はさらに世界を広げて、「画像を作るAI」についてお話しいたします。文章だけではなく、絵や写真まで作り出すAIの不思議、どうぞお楽しみに。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。