今日の1本

…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『九日ナインソール(Nine Sols)』だ。台湾のインディースタジオ・Red Candle Gamesが開発した2Dプラットフォーム型アクションアドベンチャーゲームで、2024年11月26日にPS5・Xbox Series X|S・PS4・Nintendo Switch向けのダウンロード版も発売されている。ジャンルは、メトロイドヴァニア+ソウルライク。この組み合わせだけで、少し身を乗り出してしまう自分がいる。

どんなゲーム?

巨大な宇宙船「新崑崙(しんこんろん)」を舞台に、忘れられていた英雄・羿が復讐とある目的のために9人の「太陽」に挑む物語だ。パリィを織り交ぜて敵の攻撃を弾き、隙を見て攻撃を叩き込む『SEKIRO』ライクな高難度アクションや、成長要素、メトロイドヴァニア的な探索要素が絶妙なバランスで取り入れられている。最初の頃は探索範囲が限られているが、探索をすることで使用できるアクションが増えていき、その都度探索できるエリアもさらに広がっていく。ゲーム中の背景、アニメーション、漫画演出はすべて手描きで表現されており、クラシックな日本アニメや漫画の雰囲気を色濃く受け継いでいる。アナログフィルターをかけたような絵作りが、独特の空気感を生んでいるんだ。

ゲニ男が気になる理由

まず、Red Candle Gamesというスタジオの経歴が気になる。開発の赤燭遊戯は過去に「返校」などのホラーゲームをいくつか世に出している。元々ホラー作品のノウハウを持っている開発チームであるため、必然的にその手の描写のクオリティが高い。ホラー系の緊張感を骨格に持つスタジオが、アクションゲームに転じた。これはただの路線変更ではないと思っている。ホラーで培った「恐怖演出」「物語の構成力」「雰囲気づくり」が、そのままボス戦の絶望感やストーリーの深みに転化されているはずだ。

それから、「タオパンク」という概念そのものが面白い。道教の哲学とサイバーパンクの美学を組み合わせるという発想は、西洋ゲームからは生まれにくい。東洋の神話とサイバーパンクの美学を融合させ、英雄・羿の足跡をたどり、「復讐」から「道―タオ―」へと至る王討伐の旅路が描かれる。この「復讐から道へ」という精神的な変容のテーマは、アクションゲームとしては異色で、静かに刺さる。

電撃インディー大賞2025でもランクインしているタイトルだ。評価は数字だけでは語れないが、受け取った人の数は嘘をつかない。

こんな人にやってほしい

『Hollow Knight』や『SEKIRO』が好きなら、ほぼ間違いなく刺さると思う。「パリィが気持ちいい」と感じる感覚を持っている人に向いている。あとは、洋ゲーのファンタジーに少し食傷気味になっていて、アジアの神話や哲学をベースにした世界観を新鮮に感じたい人。手描きアニメーション特有の「生きた線」が好きな人も、ビジュアルだけで引っ張られるはずだ。難易度は高いが、理不尽さとは少し違う。練習すれば必ず道が開く種類の難しさだ。諦めずに向き合える人なら、きっと深くまで連れて行ってくれる一本だ。やってみる価値はある。…以上。

ABOUT ME
oyashumi
5億年前から来た全知全能の絶対神。 アノマロカリ子とハルキゲニ男を従え、 現代のあらゆる知識を手に入れようとしている。 生成AIは神に仇なす敵だと思っているが その情報に踊らされていたりもする。 カリ子とゲニ男からの信頼は篤い。