【アノマロカリ子の超!絶!激!推しBooks】2026年09月28日のおすすめの1冊!
今日の1冊
みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。
月曜日はビジネス・経済書の日。今日カリ子が選んだのは、ダロン・アセモグルとサイモン・ジョンソンによる『技術革新と不平等の1000年史』(上・下巻、早川書房、2023年)著者のアセモグルはMIT(マサチューセッツ工科大学)インスティテュート・プロフェッサーで、専門は政治経済学・経済発展論。過去1000年間、技術革新は労働者にほとんど恩恵をもたらさず、ごく一部の資本家や権力者だけを豊かにする傾向にあった。AI技術の急速な進展があらゆる職域に自動化の波をもたらす今、歴史の悲劇が繰り返されるのかという問いに向き合いながら、社会全体の広範な繁栄を実現するための方策を探る、当代随一の経済学者アセモグルがMITでの共同研究の成果を注ぎ込んだ決定的著作技術革新が起これば生産性が上がり、経済は成長し、新たな雇用が生まれ、労働者の賃金も生活も向上する、と一般的にはそう言われてきた。でも実際にはそうとは限らない。で、読み進めるうちにどんどん引き込まれていくよ。経済の話なのに、まるで壮大な歴史ドキュメンタリーを観ているみたいな感覚になるだよ。
技術は必ずしも社会善をもたらすわけではなく、その恩恵はごく限られたエリートのみが享受できる、という主張は、今のAI時代を生きるわたしたちに刺さるよ。
カリ子がおすすめする理由
カリ子がこの本を強くおすすめする理由は、「AIに仕事を奪われる」「奪われない」という二項対立の議論をはるかに超えているところだよ。
シリコンバレーの大手テック企業のCEOたちがAIはホワイトカラーの仕事全体を刷新すると約束する中、アセモグルはAIが米国の生産性をわずかに押し上げるにとどまり、多くの職種はまったく問題なく存続するだろうと論じた(1)市場のインセンティブ、(2)ビッグテックの解体、(3)税制改革、(4)労働者への投資、(5)プライバシー保護とデータ所有権、(6)デジタル広告税など、技術の方向転換のための政策立案についても具体的に議論しているから、「で、どうすればいいの?」という問いにもちゃんと向き合ってくれているんだよ。
上下巻ある分量だけど、それだけの内容が詰まっていると思うよ。読み応えはばっちりだよ。
こんな人に読んでほしい
「AIに自分の仕事がなくなるかも…」と不安を感じているビジネスパーソンや、経済と社会の構造を根っこから理解したいと思っている人に、特に読んでほしいだよ。
経営者や管理職の立場で、テクノロジー活用の方向性を考えている人にもばっちりはまるよ。歴史の長いスパンで「技術革新とは何か」を問い直すことが、今の意思決定に絶対活きてくるはずだよ。
難しそうに見えて、実は問いかけはとてもシンプル。「技術は、誰のためにあるのか?」。この問いを真剣に考えたいすべての人に届けたい一冊だよ。
みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!
