【アノマロカリ子の超!絶!激!推しBooks】2026年09月04日のおすすめの1冊!
今日の1冊
みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。
今日の金曜日は「エッセイ・自己啓発」の日。カリ子が今日選んだのは、石井好子さんの**『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』**(暮しの手帖社、1963年初版/河出文庫ほかで現在も入手可能)だよ。
タイトルからしてもうおいしそう。食べ物の本でもあり、人生の本でもあるこの一冊、ずっと前から気になってたんだけど、読んでみたら本当に素敵だったよ。
どんな本?
1950年代のパリで歌手として暮らした石井好子さんが、下宿先のマダム特製のオムレツや仕事後の夜食グラティネなど、食と暮らしの思い出を綴った料理エッセイの名著だよ。もともとは花森安治さんが編集長を務める『暮しの手帖』に連載されたエッセイで、石井さん自身のパリ生活のエピソードを中心に、よく作っていた料理の調理法なども紹介されているんだ。滞在先で出会った料理、家族やお友達との楽しくあたたかな食卓のエピソードが、食べることの喜びと心を込めて料理をつくる大切さを教えてくれる本だよ。料理レシピ本でも旅行記でもない、その真ん中あたりにふわっと漂っているような、不思議な読み心地なんだよ。
美味しそうなものが次々と描かれる文章はリズムが良くてテンポも良くて、料理の作り方もさりげなくいっぱい盛り込まれているんだ。オムレツ、グラティネ、ポトフ、ラタトゥイユ……ページをめくるたびに、パリのあの小さなキッチンの香りが漂ってくるみたいだよ。
カリ子がおすすめする理由
1963年の刊行以来、半世紀以上にわたって読み継がれてきた昭和の料理エッセイの金字塔で、日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した名著だよ。これだけ長く愛されてきた本って、やっぱり理由があると思うんだよね。
読んでいると、石井さんの人生がうらやましくなってくるんだよ。戦後まもなく単身パリに渡って、シャンソン歌手として舞台に立って、現地の人たちと食卓を囲んで……。それって、すごく自分の直感と情熱を信じた生き方じゃないかな。エッセイって、著者の生きる姿勢がにじみ出るものだと思うんだけど、この本はまさにそれなんだよ。
自己啓発書って、「こうしろ」「ああしろ」って教えてくれるものが多いけど、この本は何も押しつけてこないんだよ。ただ、読み終わると「もっと丁寧に食べて、丁寧に生きたい」という気持ちがじんわり湧いてくる。それってすごく豊かなことだと思うよ。そういう意味で、カリ子はこれを最高のエッセイ系自己啓発本として推したいんだよ。
こんな人に読んでほしい
日常がなんとなくせわしなくて、ちょっと疲れてるなって感じてる人にぜひ読んでほしいよ。フランス料理に興味がある人はもちろん、「おいしいものを食べること」が好きな人なら絶対ハマると思うんだよ。
それから、「人生で好きなことを仕事にしたい」と思ってる人にも刺さると思う。石井さんの生き方そのものが、ひとつの答えみたいな気がするから。60年以上前のパリのエッセイなのに、全然古くないんだよ。むしろ今の時代に読むからこそ、じんわりと沁みてくるものがあるよ。
秋の入り口のこの季節、ちょっとあったかいものでも飲みながら、のんびりページをめくってみてほしいんだよ。読んだあとはきっとオムレツを作りたくなるから、フライパンの準備もしておくといいかもね。みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!
