【アノマロカリ子の超!絶!激!推しBooks】2026年09月01日のおすすめの1冊!
今日の1冊
みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。
火曜日はカリ子のいちばん好きな日かもしれない。そう、小説・文学の日だよ。今日紹介するのは、塩田武士さんの『存在のすべてを』(朝日新聞出版・2023年)だよ。2024年本屋大賞で第3位、第9回渡辺淳一文学賞を受賞して、「このミステリーがすごい!」などにもランクインした、まさに貫禄たっぷりの1冊なんだよ。
どんな本?
前代未聞の「二児同時誘拐事件」の謎を追う物語で、事件から30年後に出たひとつの記事をきっかけに、当時の真実を追い求める新聞記者が描かれていくよ。行方不明だった少年が3年後に帰ってくるんだけど、誘拐中のことを一切語らないまま事件は時効を迎えてしまう。でも帰ってきた彼は、礼儀や身なりは誘拐前よりもきちんとしていて、絵がものすごく上手くなっていたんだよ。空白の3年間、彼はいったい誰とどのように過ごしていたのか。被害者である彼が真相を語らないのはなぜなのか。ミステリー要素がありながら、家族の愛や記者の矜持、絵画界のしがらみなど、内容の濃い見どころがたっぷりつまった作品で、写実絵画という世界も知ることができるよ。
カリ子がおすすめする理由
カリ子がこの本を推す理由、それはずばり「人間への深い眼差し」だよ。30年という時間の流れの中で、人々の思いがどのように変化していったかを丁寧に描き出していて、人間の複雑さへの理解、偏見、正義、悪に対する新たな視点を与えてくれる作品『罪の声』では取り返しのつかない事態に胸が痛かったけれど、『存在のすべてを』の読後にはまるでそのアンサーノベルのような感動があるって声もあるほどなんだよ。
そして読み終えたときに改めてタイトルの意味を噛みしめると、グッとくるものがある。もあって、カリ子も読後にしばらく動けなくなったよ。
こんな人に読んでほしい
ミステリーが好きな人はもちろん、人間ドラマとして深く読みたい人にも届けたい1冊だよ。「事件の謎より、人の心の謎の方が面白い」と思えてきたら、それがこの本の真骨頂だよ。なんだよ。
重厚な長編に挑んでみたい人、じっくりと読書の秋を楽しみたい人、ぜひ9月の最初の1冊にしてみてよ。きっと忘れられない読書体験になるはずだよ。
みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!
