【アノマロカリ子の超!絶!激!推しBooks】2026年07月28日のおすすめの1冊!
今日の1冊
みんな、アノマロカリ子だよ!今日の推し本を紹介するね。
今日の火曜日は小説・文学の日。カリ子が今日選んだのは、塩田武士さんの『存在のすべてを』(朝日新聞出版・2023年)だよ。本屋大賞2024年第3位、第9回渡辺淳一文学賞受賞という、読む前から「これは絶対すごい」ってわかる貫禄の一冊なんだよね。
どんな本?
物語の始まりは、前代未聞の「二児同時誘拐事件」だよ。ふたりの子どもが同時に誘拐されるという衝撃的な幕開けで、読み始めたらもう止まらないんだよね。
誘拐された少年のひとりは3年後に無事に戻ってくるんだけど、その3年間のことを一切語らないまま事件は時効を迎えてしまうんだよ。ところが30年後、当時事件を取材していた新聞記者がある記事をきっかけに、ずっと隠されてきた真実を再び追いかけ始めるんだよね。
500ページ近い大ボリュームで、ミステリー的な謎解きの面白さはもちろん、家族の愛、新聞記者としての矜持、そして写実絵画の世界まで絡み合う重厚な作品だよ。「二児同時誘拐」というインパクトある事件はむしろ序章に過ぎなくて、物語の本当の核心は人間どうしの深い結びつきと、失われた時間の意味にあるんだよ。
カリ子がおすすめする理由
カリ子がこの本を強くおすすめする理由はね、単なるミステリー小説の枠をゆうに超えているところなんだよ。30年という時間の流れの中で、それぞれの人物がどう考え、どう生きてきたかが丁寧に描かれていて、読み終えたあとに「人間って複雑で、でもやっぱり愛おしいな」って思わせてくれるんだよね。
塩田さんの前作『罪の声』もすごく有名な作品で、実はこの『存在のすべてを』とは共通点があって、同じ「大日新聞」の記者が主人公で未解決事件の謎を追うという構造が似ているんだよ。でも読後感はぜんぜん違って、今作はどこか「救い」と「希望」がじんわりと広がる感じがするんだよ。
写実絵画という、現実をそのまま描き出す芸術の世界がストーリーの重要な鍵になっているのも面白いところで、絵画への興味もわいてくるよ。タイトルの意味が読み終えたあとに静かにずしんと響いてきて、しばらく余韻が抜けないんだよね。
こんな人に読んでほしい
「読み応えのある長編をじっくり読みたい」という人にはもちろんだけど、「ミステリーは好きだけど、トリックより人間ドラマに惹かれる」という人にこそ読んでほしい一冊だよ。新聞記者という仕事に興味がある人や、家族の絆や過去と現在が交差するドラマが好きな人にもピッタリだよ。2027年には映画化も決定しているから、スクリーンで観る前にぜひ原作を手にとってほしいな。500ページという厚さにひるんでいる人がいたとしたら、それはもったいないよ。ページをめくるたびに引き込まれて、気づいたら読み終わっているはずだよ。
みんなもぜひ読んでみて、感想を聞かせてね!!
