2026年10月09日の仮想通貨動向まとめ
サマリ
ビットコインは約8.2万ドル台で4日連続下落。イーサリアムも約2,440〜2,550ドル圏で軟調推移。リップル(XRP)は$1.39〜$1.42付近まで下落し、$1.50サポートを割り込みました。中東情勢悪化による原油高・インフレ懸念と米FRBの追加利上げ観測が、3通貨共通の重石となっています。
詳細
Bitcoin(ビットコイン)
直近のBTC価格は約82,600〜82,700ドル台で推移しています。1週間前の10月2日には86,682ドルをつけていただけに、ここ数日の下落は顕著です。
下落の主因は米国の金融環境の引き締まりです。10年債利回りが2002年以来の高水準となる5.36%をつけ、FRBの議事録では年内にもう一度の利上げが示唆されました。さらに、米国のスポットビットコインETFからは1日で約4億8,490万ドルという大規模な資金流出も記録されています。市場全体のリスクオフムードが強まっている状況です。
一方で強気材料もあります。シティグループはビットコインの12カ月目標価格を82,000ドルから113,000ドルへ大幅に引き上げました。また時価総額は約1.64兆ドルと依然として業界最大を維持しており、市場シェア(ドミナンス)は56.9%と高水準です。
Ethereum(イーサリアム)
ETHは10月8〜9日にかけて急落しており、2,440〜2,550ドル前後で取引されています。10月2日には2,756ドル台をつけていたことを考えると、1週間で約10%近い下落となりました。
ETHにとって特に厳しいのは1年前比の数字です。1年前の価格は約4,500ドル前後だったことから、年間騰落率はマイナス40〜44%前後と大きく沈んでいます。2026年初頭には景気後退懸念に加え、共同創業者のヴィタリック・ブテリン氏が大量のETHを売却したというニュースも価格の重荷になりました。
ただし、10月1日にはEthereumメインネット上にzkAPI(ゼロ知識証明を活用したプライバシー技術)がデプロイされるなど、技術的なアップデートは着実に進んでいます。時価総額は約3,000億ドル前後で、仮想通貨全体の第2位を維持しています。
XRP(リップル)
XRPは現在1.39〜1.42ドル付近で推移しています。9月下旬まで2週間近く守っていた$1.50のサポートラインを10月7日に下抜けしており、テクニカル的に弱い展開が続いています。
直近90日間では46%上昇とリバウンドしていましたが、年初来ではマイナス17〜22%程度と依然としてマイナス圏。時価総額は約896億ドルで、仮想通貨全体の第5位に位置しています。
テクニカル分析では、200日EMAの1.38ドル付近が当面の下値サポートとして注目されています。一方、上値抵抗は1.55〜1.65ドルの水準です。10月28日のFRB会合が利上げとなれば、さらに下押しの圧力がかかる可能性があります。
今後の展望
3通貨に共通するのは、「米金利上昇」という強力な逆風です。10年債利回りが5.36%という2002年以来の高水準に達し、利回り資産と競合する仮想通貨全体には売り圧力がかかりやすい環境です。加えて、中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰(ブレント原油は105ドル超)がインフレ懸念を再燃させており、リスク資産全般に逆風が吹いています。
短期的(10月中)は、10月28日のFRB会合が最大の注目イベントです。利上げ決定となれば3通貨とも一段安のシナリオが想定されます。ただし、シティグループがBTCの12カ月目標を113,000ドルに引き上げたように、機関投資家の中長期的な強気見通しは健在です。XRPについても、CoinCodexなどの予測では2026年秋に2ドル台回復を見込む声もあります。足元の調整局面を押し目と捉えるか、損切りラインを設定しながら慎重に様子を見るか——リスク管理が今もっとも重要な局面です。投資は常に余裕資金で、自己判断で行いましょう。
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