【ハルキゲニ男の未攻略ゲーム愛】2026年09月03日の気になる1本
今日の1本
…ハルキゲニ男です。気になるゲームを紹介します。今日紹介するのは、『ドミニオン(Dominion)』だ。カードゲーム・デッキ構築型。2008年秋にアメリカのリオグランデゲームズ社より発売され、日本では2009年にホビージャパンが完全日本語版を発売している。発売からすでに18年近く経つ。それでも今なお語られ続けている。それが何かを示していると思う。
どんなゲーム?
プレイヤーは小王国の領主となり、自分の領土を拡大していくゲームだ。最終的に、デッキ内の勝利点が一番多い人が勝者となる。プレイヤーの領地がデッキという形で表現され、プレイヤーは場に準備された山札から任意のカードを購入しデッキを構築していく事で領地を拡張する。このカードの購入とデッキの構築プロセスそのものが、ゲームプレイの主軸に据えられている点が、本作最大の特徴となっている。500万通りほどの組み合わせで遊べる。とても奥が深いが、反面とっつきやすくルールを覚えるも難しくない上、初めてのプレイで経験者に勝つこともあるゲームだ。いわゆるTCG(トレーディングカードゲーム)は、どんどん追加のカードを買わないと自分のデッキが強くならない。このドミニオンに代表されるデッキ構築ゲームは、ゲーム中にサプライからカードを購入してデッキを強くしながら勝利点を得ていくので、次々と新しいカードを現金を出して買わなくていい。「ドイツ年間ゲーム大賞2009」の大賞を受賞し、デッキ構築というジャンルを築いた作品とも言われている。「デッキ構築」という概念そのものを世に広めたゲームだ。それ以降に登場した無数のカードゲームやデジタルゲームが、この作品の影響を受けている。元祖を知らずに派生作品だけ遊んでいるのは、少し惜しいと思う。
2025年3月時点で17個の拡張セットと5個のリバイズド版(第二版)の拡張セットが出ている。これだけ沢山の拡張が出ているボードゲームは、世界的に見てもほぼない。拡張の数は、そのゲームの生命力の証明だ。コミュニティが長年支え続けてきた結果がこの数字に出ている。
毎回変わる10種類のカード次第で戦略が大きく変わる面白さがある。特に慣れてきてからの”場を読む”面白さと、狙い通りにデッキを育てられたときの爽快感は格別だ。狙ったコンボが決まる瞬間の静かな満足感、それがこのゲームの核心だと思う。
こんな人にやってほしい
まず、カードゲームを「買い続けないといけないもの」だと思って敬遠してきた人に手に取ってほしい。基本セット1つで十分に深く遊べるんだ。次に、デジタルのデッキ構築ローグライクゲームが好きな人。その原型がここにある。実際に触れると、いろんなゲームの構造が見えてくるはずだ。そして、「30分で終わるゲームに戦略性は無い」と思っている人。このゲームはそれを静かに覆してくれる。
やってみる価値はある。…以上。
