サマリ

ビットコインが3ヶ月ぶりの高値圏となる約79,000ドル台まで回復。イーサリアムも2,480ドル前後で推移。リップル(XRP)は先週の急騰から一段落し、1.45〜1.48ドル付近で揉み合い。クラリティ法案の行方と米FRBジャクソンホール会議が最大の注目材料です。

詳細

Bitcoin(ビットコイン)

ビットコインは今週、急速に値を戻しました。
8月19日時点では約64,339ドルだったところから、8月25日には79,111ドルまで上昇。わずか1週間足らずで約23%もの急騰です。
8月25日の朝には一時81,023ドルを記録し、5月以来の最高値を更新する場面もありました。
この上昇の背景には複数の要因があります。まず、トランプ大統領がCoinbaseやRobinhoodの代表者を招いた会合で仮想通貨法案(クラリティ法)への支持を表明したこと。さらに、米財務省が長期国債の買い戻し規模を1セッションあたり最大40億ドルに倍増させると発表し、長期金利が低下したことも追い風になりました。
アナリストの間では次のターゲットを80,000ドルに設定する動きが出ており、CoinSharesのリサーチ責任者は「これはクリプトではなくマクロの話だ」と分析しています。
なお、ビットコインの過去最高値は2025年10月6日の128,198ドル。現在の水準はそこから約40%下の水準であり、まだ大きな戻り余地があるとも見られています。

Ethereum(イーサリアム)

イーサリアムも力強く値を戻しています。8月19日には1,950ドルを下回る水準で推移していましたが、8月20日に一気に約18〜23%急騰。8月25日時点では1ETH=2,482ドル前後で取引されています。
今年2026年初頭は景気後退懸念やイーサリアム共同創業者ヴィタリック・ブテリン氏のETH売却が重なって大幅な下落がありました。それでも夏以降は機関投資家の資金が戻り、じわじわと回復してきました。
テクニカル面では、日足チャート上の全ての移動平均線を上抜けしており、50日EMAが100日EMAをゴールデンクロス。強気の構造が形成されています。ただし、RSIが78.7と高水準にあるため、2,500ドル近辺では利益確定売りが出やすい状況でもあります。
長期では強気な見通しも多く、スタンダードチャータード銀行は「次の10年でETHが40,000ドルに達する可能性がある」との予測を示しています。

Ripple(XRP)

XRPは先週から今週にかけて劇的な値動きを演じました。8月17日頃には0.99ドルと1ドルを下回る場面もありましたが、そこから1週間で56%以上の急騰を記録。しかし8月22日には逆に37%の急落(フラッシュクラッシュ)が発生し、過剰なレバレッジポジションが一気に清算される場面もありました。
現在は1.45〜1.48ドル付近で落ち着いており、時価総額は約929億ドル、時価総額ランキング5位の位置につけています。
ファンダメンタルズ面では明るい材料が続いています。米国でスポットXRP ETFが7本も上場し、合計で約10億XRPを保有。さらにRipple社は国内信託銀行の条件付き認可を取得し、企業評価額500億ドルで資金調達も実施。また、ステーブルコイン「RLUSD」を機関向け貸し付けの担保として活用する新たな取り組みも始まっています。

今後の展望

3つの通貨に共通して言えるのは、米国の仮想通貨規制の行方が最大のカタリストだということです。クラリティ法は現在上院で審議中で、9月にも手続き投票が予定されています。この法案が可決されれば、仮想通貨が「有価証券」か「商品」かが明確に定義され、機関投資家の本格流入が期待されます。
また、8月27〜29日に開催されるジャクソンホール会議(FRB年次会合)でのパウエル議長の発言も重要です。インフレ鈍化が確認され、利下げへの期待が高まれば、リスク資産全般が買われやすくなり、暗号資産市場にも追い風となります。
一方でリスクも忘れてはなりません。XRPの急落劇が示したように、過剰なレバレッジが積み上がった局面では突然の大幅安も起こりえます。ビットコインやイーサリアムも短期的には調整のリスクを抱えています。
中長期的には3通貨とも強気な見方が多いのは事実ですが、余裕資金の範囲内で分散投資しながら、法案審議と金融政策の動向を冷静にウォッチしていくことが大切です。

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